お薦め書籍・読書感想
ごく平凡なサラリーマンが、ガネーシャ(神様)の指南によって人生を変えていく「夢をかなえるゾウ」シリーズの第5弾。 第5弾なのに、なんで0(ゼロ)やねん! ということで、今回の主人公は、夢が0(ゼロ)のサラリーマン。 会社で課長のパワハラに怯え、…
日本の公式の歴史書「日本書紀」「古事記」と、外典とも呼べる古史古伝を合わせて解釈すると、太古の物語や神話に隠されている叡智が読み解けるという内容です。 ただ古史古伝と呼ばれる書物は、歴史的検証が不十分なため、オカルトの部類として扱われている…
人間の行動のほとんどは、遺伝と非共有空間(他人との差)で説明できるという、”とても残念な”現実を科学的に説明した内容です。 つまり「やれば出来る」というのは、100%じゃないって事です。 勉強すれば、頭が良くなって、いい学校に入れて、いい仕事に就…
日本漫画史研究の第一人者である清水勲先生のコレクションを、年代順にまとめ解説された内容です。 明治時代の日本人の風俗、様子が読み取ることが出来て、非常に興味深かったです。 当然、写真による記録というのは高価だったので、絵で当時の様子を記録し…
8月になれば毎年、御巣鷹山に墜落した日航123便のことがニュースで取り上げられるのですが、なぜこの墜落事故だけが毎年取り上げられるのか不思議に思っていました。 もう解決(機体後部の圧力隔壁が破損し垂直尾翼と補助動力装置が破損)したものだと思い込…
元山口組組長(経済ヤクザ)の猫組長が、裏社会的視点から、安倍元首相暗殺後の世界を解説した内容です。 なぜロシアがウクライナ侵攻を続けられるのか? なぜ「SDGs・グリーン投資」が生活を豊かにしないのか? などなど、示唆に富む分析が楽しめます。 安…
ニュースで取り上げられたあの事故やその事故の根本原因を科学的観点による分析したレポート集です。 2009年発行の著書なので、当然東日本大震災の事故は取り上げられてません。 「そういえばあんな事故もあったよな」という事例がたくさん取り上げられてま…
現役コピーライターが教える、コピーライティングの基本がマンガでわかるノウハウ的な内容。 父が急死し傾きかけた老舗うなぎ屋「神田屋」を舞台に、残された家族がキャッチコピー力を高めながら集客し、店を再建するというストーリー。 キャッチコピーの基…
奈良女子大学特任教授の筆者が、正倉院に伝わる宝物の文様をトレースし、現代に蘇らせたデザイン集。 眺めていると遠いペルシャの異国の雰囲気が伝わってくるような綺麗な文様です。 変性意識状態になる作用があるのかと思います。 昔の人も、こういうデザイ…
橘玲氏の考える新しい日本人論について述べた内容。2012年の著作です。 橘氏によれば、日本人は、「世間(ムラ社会)」ではなく「世俗(神を信じずに功利的に生きる)」にあり、合理的な考え方を好む民族とのこと。 いつものように具体的なデータを示しつつ、西…
ズバリ「酒好きにはたまらない酒のウンチク本」ということで、お酒の種類や違いについてが解説されています。 ただひたすらお酒が飲みたくなる一冊です。 まだ飲んだことのないお酒もたくさんあったので、いつかは飲みたい! やっぱりお酒はウンチクを語るの…
地球上に存在するめちゃくちゃ不思議で奇妙な生物を写真付きで紹介している内容。 以前読んだ同じような本はイラストだったので、こちらの方がよりリアルに感じられて楽しかったです。 imakokowoikiru.hatenablog.com これらの生物を見ていると、進化の不思…
中国共産党による自国民のウイグル民族への弾圧・虐殺・迫害を告発する漫画です。 ネット上で拡散されていて有名になっていたので知っていましたが、改めて書籍で拝読しました。 正直、辛い内容。 「人間がここまで残虐になれるのか」と思うと、まともな気分…
「こち亀」を40年間も週刊連載を休まずに続けた秋本治先生が、自身の仕事観を書いた内容。 情報としては知ってはいましたが、改めて秋本先生ご自身からその思考の深さを学び深く感銘を受けました。 「こち亀」の作家という事で、もっと細かい事に執着するマ…
放浪の俳人「山頭火」的な風景、心境を求め、筆者が描いた版画と自由句をまとめた作品集。 素朴な日常が味わい深く描き出されています。 どこかで見たような日本の原風景。 みんな一生懸命に生きている感じが、ほっこり伝わってくる内容でした。 山頭火の風…
農業という産業から生産される食料は、農耕機を動かす燃料と化学肥料で出来ているという意味で、化石燃料がないと作れないと言えます。 「1kcal分のおコメを作るのに化石燃料が2.6kcal必要」だそうです。 結果「海外から食料や化石燃料の輸入がストップした…
人類の歴史というのは、人間がごちゃごちゃやってきた軌跡ではなくて、天体レベルでの変動に大きく影響を受けているという内容を解説した書籍です。 太陽の活動が鈍くなると地球は寒冷化して、食糧危機が起こり戦争が多発することが、人類の歴史と気候変動の…
国を追われた二匹のアマガエルは、「カエルの楽園」とも呼べる豊かな国にたどり着く。 その国は「三戒」と呼ばれる戒律を守ることによって平和が守られているように思えたのだが、ある日南の沼から凶暴なウシガエルが楽園に迫ってきて・・・というストーリー…
古来、日本人が木から学び、脈々と受け継いできた様々な教訓・教えを記した内容です。 法隆寺の宮大工の棟梁が代々受け継いできた口伝を公開し、それのいくつかを紹介しています。 どれも、なるほどと勉強になるものばかりでした。 例えば「堂塔の建立には木…
未承認国家や歴史のはざまで忘れ去られた廃墟を収めた写真集。 正直聞いたこともない国家の見知らぬ街の廃墟を見て、ここの歴史を教えてもらってもすぐには理解できない。 だけど、確かに人々が住んでいて営みをしていた記憶が廃墟から伝わってくる。 なんと…
1878年(明治11年)に東京から日光、新潟、北海道を旅し、アイヌを含め日本の文化を書き記した英国人イザベラ・バードさんの紀行誌です。(妹さんに書いた手紙がベースになっています。) 漫画「ふしぎの国のバード」を読んでいたので、頭の中で映像化しやす…
貧しかったけれど、希望と活力にあふれていた昭和、めまぐるしく変化していった時代を写真家たちが切り取った写真集。 まさに「激動の時代」ですね。 写真を見るだけでも、価値観の変化、人々の表情の変化、風景の変化が見て取れます。 自分が子供の頃は、も…
江戸時代までに描かれた日本の絵画の中から「笑い」の場面をピックアアップ絵画集。 素朴で無邪気な笑いを表現したものから、洒落っ気たっぷり皮肉たっぷりな笑い。 なるほど、こんな視点で昔の人はその時代を感じていたんだというものまで、様々な様子があ…
名前は知ってるけど詳しいことは分からない日本文学に貢献した偉人たちを、漫画でサクっと紹介した本です。 古典というだけで取っ付きにくい日本文学を、その著者の人物像をわかりやすく描くことで、古典自体にも親しみが感じられる内容でした。 紫式部って…
中国共産党の「とんでもない」暗黒の歴史(大虐殺と民族浄化、驚異の裏工作、拷問、周恩来の恐ろしい正体など)をまとめた石平先生の渾身作。 次から次へと繰り出されるエゲツない事実を読んでいくと、いつも途中で前後関係を見失うんですよね。 「それ、前…
博覧強記のジャック・アタリ氏が、2020年ロックダウン下のフランスで書き上げ、日本語版刊行を前に、最新のデータに基づく加筆を行った渾身の一冊とのこと。 それから2年経った2022年の今読むと、世の中ももっと変化(悪化)していて、古臭く感じる内容でし…
「私は何者か?」という人類史上最大の謎を、最新の脳科学や心理学の実験や知見を使って解き明かした内容。 めちゃくちゃ簡単に表現すると、「私」というのは、無意識の傾向であり、それは「遺伝子」と「子供の時の社会的な役割」がほとんどを占めているとい…
なかなか正確には理解できていない「保守」「リベラル」という言葉(思想)を、茂木先生が歴史を紐解き解説してくれる著作です。 【第1部 保守思想の世界史】【第2部 敗戦後日本の保守政治史】【第3部 戦後「保守論壇」の10人】の三部構成になっています。 …
日本の海で見つかる貝、全271種を原寸大のカラー写真で紹介した内容です。 ただただ貝の美しいフィボナッチ数列を見たかったので鑑賞しました。(笑) けど不思議ですよね。 なんでこんな外観に成長するのだろう?って、ずっと思いながら見ていました。 中に…
日本の美術工芸品に使われている装飾美術である「文様」について解説された内容。 こういう視点で美術や工芸品を見たことはありませんでした。 それぞれの文様に意味があり、その発展した背景があることを知れて面白かったです。 単なる「柄」じゃないんです…