お薦め書籍・読書感想
家族が旅行する際にペットショップに預けられた愛犬のレイアが、突然死。 預かっていたペットショップは飼い主に連絡もせずに、遺体解剖し仮装へ。 その後、著者が感じた大きなペットロスについて、手記で記した内容となっています。 これはかなり衝撃的なお…
自社のブランド商品を構築するノウハウを実践形式で紹介している内容。 様々なケーススタディが紹介されているので、参考になる部分が結構ありました。 参考になったキーワードを引用して列挙します。 「ブランドとは(売り手側の買い手に対する)約束のこと…
2017年の発刊で、少し前の内容ですが、当時ヒットしていた商品(54例)のヒットした秘密(?)を紹介した内容。 紹介している事例(抜粋)は以下の通り。 自転車シェアリング・加熱式たばこ・うんこ漢字ドリル・もぎたて缶酎ハイ・ニンテンドースイッチ・プラ…
日本各地の仏像、国宝・重要文化財50体を紹介した内容。 釈迦や菩薩の役割、時代ごとの特徴、製造法の他、仏像の手つきや服装の意味、珍しい納入品、寺院巡りのコツなどを解説しています。 体系的な解説というよりも、個々の仏像にフォーカスした解説になっ…
文化二年(1805年)頃の江戸、今川橋から日本橋までの大通りの様子が描かれたという「熈代勝覧(きだいしょうらん)」。 これは面白い! 200年ほど前の日本最大の繁華街の様子が描かれています。 商人は商人っぽいし、武士は武士っぽい、街を歩く人は、ほと…
冷戦時代、ソビエト連邦のスパイ(KGB)でありながら、イギリスのスパイ(MI6)としても活動していた二重スパイ、キム・フィルビーの一生について書かれた内容。 イギリスのスパイ時代の友人ニコラス・エリオットとは20年以上、同僚として、友人として活動してい…
戦中から現代に日本で活躍した商用車を集めた本。 Amazonのレビューによれば画像も説明も間違いが多いとのことですが、ただ見ているだけで楽しい本でした。 あんな車、町中を走ってたよなぁと懐かしい感じ。 カタログを見ても、デザインが手書きでお洒落、そ…
日本人が昔からビビっていた死後に落ちる地獄の世界を、写真たっぷりに用いて解説した内容。 古事記の世界観にもあるような黄泉の世界と、仏教的な来世の世界としての地獄がミックスされていって日本人の死生観が出来ていく様子が面白かった。 子供が親より…
「AV界の帝王」と呼ばれた村西監督の波乱万丈の半生記。 単なる変態エロ監督の顛末記かと思って読んだら、「なんじゃ、この強烈な生き様は!」という変態的な人生を歩んだ男の軌跡。 一体、村西監督が発するエネルギーはどこから来ているのだろう? どこか…
とある金持ちの家に家庭教師として勤める聡子のまえに、不思議な青年が現れる。 彼はこの家の主人の弟(広志)で複数の人格を持つ解離性同一性障害の男だったが、その人格の一つ卓也という男に惹かれていく聡子。 この恋愛がきっかけで、多重の人格を一つに…
映画やテレビドラマを小説化するのを「ノベライズ」と言いますが、同じく別の媒体の作品を漫画化(漫画で表現する)ことを「コミカライズ」と言います。 石ノ森章太郎先生原作の「仮面ライダー」をコミカライズする仕事をされていたすがやみつる先生の自伝的…
東京生まれの箱入り娘、華子が20代後半で失恋し、焦って婚活を開始。 お見合いを重ねた末に、ボンボンでハンサムな弁護士「青木幸一郎」と出会い婚約まで順調に進むのだが、その彼が美人OL美紀と一緒にいるのを華子の友人に目撃され・・・というストーリー。…
昭和に「俳句ブーム」があったそうな。昭和62年の著書です。 俳句の素人と自称しながらも、先人の句を容赦なく断罪する著者が、俳句のノウハウを指南する内容。 俳句は遊び、遊びだからこそルールが大切。 なので、あくまでも基本に忠実に、恐れずに俳句と向…
「経済的な成長を止めると環境破壊が減って良くなる」という「脱成長」論は、間違えてますよ!という内容です。 現在流行している「脱成長コミュニズム」というのは、環境保護や心の豊かさをお題目にして、とっくの昔に破綻した”マルクスの構想”を甦らせよう…
ノーベル物理学賞を受賞し、「理論物理学の巨人」と呼ばれた南部陽一郎先生の生涯を記した伝記。 彼の本当の凄さが理解されノーベル物理学賞が授けられたのは、「自発的対称性の破れ」が発表されてから50年近く経ってからとのこと。 「世の中」が付いてこれ…
日本の近世(明治・江戸)以前の庶民がどんな絵を見て楽しんできたのか? 面白おかしい情景を描いた日本の絵をまとめた内容です。 どんな時代でも、どんな文化の人でも、ずっこけた姿や、屁をした姿って面白かったんだなぁ。 思わず吹いてしまった作品がたく…
日本の仏像のことが、多数の写真とイラストで、体系的に理解できる内容でした。 仏像の成り立ち、制作方法、各パーツの説明など、こういう内容こそ、歴史の時間に習うべきだと思います。 これから仏像を見る時に、さらに奥深く鑑賞出来ると思います。 あと、…
スマートフォンをはじめとするデジタル機器を使うことによる弊害について書かれた内容。 人間の脳は、長い年月をかけて「闘争か闘争か」を瞬時に判断し行動に移せるように進化して来た。 そういう脳の欲求を満たす機能を持つスマホを使うことによって、簡単…
安倍元首相に36時間ものロングインタビューをした内容をまとめたもの。 「なるほど、あの時は、背景にこういうのがあったのか?」という発見と、「役人って、政治家にこんなに非協力的なの?」という驚きの数々でした。 もちろん、安倍さん側の証言だけを鵜…
世界最大のヘッジファンド「ブリッジウォーター・アソシエイツ」の創業者であるレイ・ダリオ氏が、過去100年のデータをもとに債務危機・金融危機を分析した内容。 とにかく膨大なデータとサンプルが研究され載っています。 何度も繰り返されてきた債務危機や…
この世の中は、10の数式を操る「秘密結社TEN」によって支配されている? 陰謀論ちっくな切り口で、この世の中の仕組みを解説していますが、内容は結構真面目。 様々な事象を数学的アプローチで分析していて、面白かったです。 決して、この数式を知っていれ…
結構ペラペラな恋愛テクニック本です。 久しぶりにこの手の本を読みました。 「好きな人に好かれたい」恋愛弱者向けのコールドリーディング系の内容です。 Amazonでベストセラー1位になっていたので呼んでみましたが、「なんか懐かしいなぁ」って感じでした…
大東亜戦争終戦後の日本でGHQが行った手紙・電報など言論への検閲。 その検閲業務の実態を、実際に検閲を行った日本人らの証言から検証した内容。 敗戦して皆が食うのに困っている時期に、それが食べるためだと分かっていても、同じ日本人の情報を盗み取る仕…
首都圏にある縄文期からの聖地だった神社を紹介した本。 境内から発掘された縄文時代の遺跡や出土品を見ると、本当に愛らしい。 縄文の頃から、日本には「萌え」の文化があったように感じます。 関東に行った際には、是非訪れてみたい神社ばかり。 やっぱり…
昭和初期の鬱々した芥川龍之介の心情が伝わってくる短編集です。 彼の行き先のない鬱っぽい感じが重くのしかかる作品が多かった。 一方「羅生門」「藪の中」「鼻」「蜘蛛の糸」といった作品は、ものすごく鮮明なイメージで読めました。 文体は古いにも関わら…
昨年(2023年)に放映されたテレビドラマ「VIVANT」が、年末年始に再放送されていたのでまとめて鑑賞しました。 日本のテレビドラマにしては膨大な資金を投入して制作されたという「VIVANT」。 あらすじは、自衛隊の秘密諜報組織「別班」が、国際的なテロ組織…
平安時代末期に作られ、作者未詳の古典「とりかえばや物語」を現代風に分かりやすくアレンジした作品です。 ある平安貴族の異母兄妹、男の子のような姫君(光風の君)と女の子のような若君(桜花の君)が、そのまま女性なのに男として、男性なのに女性として…
いわゆる「マインドフルネス」状態を獲得する為の入門書です。 私の場合は、睡眠、瞑想、呼吸法、食事、姿勢(体幹)、時間術と、それぞれを学んできていたので、この本で全てがスーッと繋がった感じです。 個別に学ぶには、少し物足りない内容かと思います…
日本の名道の写真集。 ひたすら美しい湾曲を眺めて、そこに行った気分になれる写真集です。 北から南に順に掲載されているので、日本列島の地形的な変化も楽しめます。 しかし、昔の人はこんな場所にも道を作ったんですよね。 少しでも利便性を良くしようと…
引きこもり男(佐藤宣行)が、当時9歳だった少女を9年2ヶ月もの間監禁しつづけた「新潟少女監禁事件」(2000年1月発覚)の真相に迫ったルポルタージュ。 この著者は、同居していながら2階に少女が監禁されていた事に気づかなかったという母親を丁寧に追い続…