「言葉こそ人生」読むだけ元気お届け人の"今ここを生きる心"の裏側

「心の豊かさ、今ここを生きる」の管理人が個人的にお伝えしたいマインドセットやアイテムを紹介するブログです!

お薦め書籍・読書感想

【読書】「地球の長い午後」ブライアン・W・オールディス:著

SF小説の古典。のちに様々な作品に影響を与えた(風の谷のナウシカなど)とされる作品です。 遠い未来、太陽の寿命が尽きかけて地球が自転を停止した地上では、巨大な食肉植物に進化した植物が動きまくり他の動物を食い漁っていた。 人類は細々と小さな群れ…

【読書】「北槎聞略―大黒屋光太夫ロシア漂流記」桂川甫周:著、亀井高孝:編

江戸時代に運搬船が遭難しロシアに漂着、その後ロシアで暮らし10年後に日本に帰ってきた船乗り大黒屋光太夫の記録です。 天明二(1782)年12月,駿河沖で遭難した回米船の乗組員たちは、7ヶ月をかけ漂流しロシアとアラスカの間のアムチトカ島に漂着し、その…

【読書】「インド外交の流儀:先行き不透明な世界に向けた戦略」S・ジャイシャンカル:著、笠井亮平:訳

インドの現職の外務大臣であるスブラマニヤム・ジャイシャンカル氏が、インドの現状と外交(に対する姿勢)の在り方を問うた内容です。 普通にしたたかに自分の国の国益のためにどう振る舞えば良いのか?ということを謙虚に考え、実践しているという印象。 …

【読書】「橋下徹の研究」百田尚樹:著

元政治家でコメンテーターである橋下徹氏の言動から、彼の背景にある思想(?)を百田尚樹先生が分析した内容。 さすがは百田先生!面白いのですが、分析するに値する人物ですか?この人・・・。(笑) 一度政治屋をやったことのあるだけのただの目立ちたい…

【読書】「腹黒い世界の常識」島田洋一:著

「腹黒い」輩が跋扈する”この世界”で、メディアの報道を信じているとカモになって身包み剥がされるよ、という話。 独特の表現で的確に揶揄することが得意の島田洋一先生が、昨今の「腹黒い」世界情勢の裏側を解説してくれています。 やっぱり一番気をつけな…

【読書】「フォルトゥナの瞳」百田尚樹:著

自動車塗装工の木山慎一郎は黙々と仕事だけをする日常を送っていたが、ある日突然、他人の死が視える力(フォルトゥナの瞳)を持っていることに気づく。 やがて他人の運命を変えることで自分の寿命も短くなることが分かるのだが、果たして自分の幸せを選ぶの…

【読書】「図説いま・むかし おもちゃ大博覧会」兵庫県立歴史博物館:編

日本のおもちゃ文化を、現物とともに紹介した本です。 私が持っていた懐かしいおもちゃもあったし、私の世代よりが前のおもちゃもあって、見ていて、全く飽きなかった。 こうやって見ると、日本の子供達は、本当に恵まれていたんだなぁと感じました。 こうい…

【読書】「夢十夜・草枕」夏目漱石:著

時代は日露戦争の頃、洋画家である主人公が山中の温泉宿に宿泊し、そこで出会った美女「那美」と知り合い「自分の画を描いて欲しい」と頼まれるが、何か物足りない所があり描かなかった(描けなかった)。 那美の従兄弟が戦地へ招集され駅まで見送った時、彼…

【読書】「「日米関係」とは何だったのか―占領期から冷戦終結後まで」マイケル・シャラー:著、市川洋一:訳

戦後から冷戦終了(1945年から90年代)までの日本とアメリカの政治・経済の歩みについて解説した書。 日本はアメリカの属国には違いないのですが、それでも戦後すぐの日本の政治家は頑張ってますよね。 軍隊を持たせてもらえない状況でどう生き残るのか? ギ…

【読書】「おもしろピクトの作り方―かわいくて楽しいピクトグラムの作り方のノウハウ満載!!」KAIGAN:著

街の至る所で見かけるピクトさんを、自由な発想でアレンジしたらどうなるか?ということを面白おかしく検証している内容。 色を変えたり、枠の形を変えたり、ピクトさんの姿を変えたりして、どう見えるか実験しています。 なるほど、こういう視点で見てみる…

【読書】「よくわかる黄帝内経の基本としくみ」左合昌美:著

中国伝統医学の根本をなす書物「黄帝内経」について解説された内容。 現代、日本で広く使われている西洋医学の観点から見ると、迷信じみた臨床に思えることも、その根底に流れる思想を知ると、合理的・科学的な医療の実践だということが理解できます。 その…

【読書】「散歩するアンドロイド」SAORI:著

東京ゲームショウでアンドロイド役を演じたことで有名になった「アンドロイドのお姉さん」ことYouTuber「SAORI」さんの旅エッセイ。 もっと”アンドロイド”っぽく異世界感があるのかと思っていたら、結構、いやかなり真面目な内容で驚きました。 「アンドロイ…

【読書】「日本史真髄」井沢元彦:著

日本人の思考や行動を呪縛している日本人の宗教観とは何か? 日本人の宗教観は、いわゆる「無宗教」や「多神教」だと思い込んでいましたが、どうも正確ではないらしい。 「ケガレ」「和」「怨霊」「言霊」「朱子学」「天皇」というテーマで日本史全体を捉え…

【読書】「知事の履歴書―横山ノック一代記」横山ノック:著

人気芸人から参議院議員、その後大阪府知事までなった横山ノック師匠の波乱万丈の半生記を描いた自叙伝(?)。 自叙伝となっていますが、実は作家の百田尚樹先生がゴーストライターとして書いたと「暴露」があったので読んでみました。 さすがは百田先生の…

【読書】「真夏の死」三島由紀夫:著

海難事故で幼い子供を失った夫婦の心情を描いた「真夏の死」を含む三島由紀夫が自ら選んで解説もつけた短編集。 短編だからこそ味わえる斬れるような三島の感性を堪能できる作品集です。 分かりやすく明確なオチがある作品は少なかったです。(いわゆる「シ…

【読書】「迷宮 三大未解決事件と三つの怪事件」沖田臥竜:著

平成に起きた三つの未解決事件「世田谷一家殺人事件」「八王子スーパーナンペイ事件」「柴又・女子大生放火殺人事件」と、最近話題になった「文京区変死事件」、16年のときを経て解決した「足立区強盗殺人事件」、44人の死者を出した「歌舞伎町雑居ビル火災…

【読書】「空へ―エヴェレストの悲劇はなぜ起きたか」ジョン・クラカワー:著、海津正彦:訳

1996年エヴェレストで発生した遭難事故を、無事生還したアウトドア誌の作家でありクライマーでもある著者が綴った悲劇の真相。 一番の原因は、山の天候の急激な変化なのですが、それだけではない複雑に絡み合った条件と不可抗力としか思えない運が生死の境目…

【読書】「奇跡の社会科学 現代の問題を解決しうる名著の知恵」中野剛志:著

現代社会に蔓延る様々な社会問題の大半は、社会科学の古典にすでに指摘されていることで、その知恵は時代が違えど役に立つことばかりという話でした。 我々は歴史(古典)から何も学んでいないということが分かる内容。 かなりショックな話ですが、特に「リ…

【読書】「コンビニ人間」村田沙耶香:著

36歳でコンビニバイト歴18年目の古倉恵子は、未婚のうえ恋愛経験もナシ。 コンビニのバイトなら一生懸命できていた彼女だが、周りの人からは少し「変わった人」だと思われていた。 婚活目的でコンビニにバイトをしたがすぐにクビになった白羽という男とひょ…

【読書】「日本とユダヤの古代史&世界史 - 縄文・神話から続く日本建国の真実」茂木誠・田中英道:著

日本とユダヤ民族の関係性を縄文・神話の時代から紐解いた対談本。 これは脳みそを刺激しまくりで、大変面白かった。 ユダヤ民族の特性も、日本民族・歴史の特性も十分に熟知し、どのように変化していったのか? 単なる陰謀論ではなく、様々な証拠から検証し…

【読書】「11枚のとらんぷ」泡坂妻夫:著

真敷市立公民館で開かれたマジック同好会「マジキクラブ」のマジックショウで、袋の中から出てくるはずの美女「水田志摩子」が姿を消し、自室で殺害されていることが発見された。 彼女の周りには、同じ同好会のメンバー鹿川が書いた小説「11枚のとらんぷ」と…

【読書】「木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか」増田俊也:著

「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と言われた鬼の柔道家「木村政彦」の一生を丹念に描いたノンフィクション大作。 2段組で700ページあるので、読了するのに時間がかかりましたが、内容はめちゃくちゃ面白かった。 戦前の柔道界の様子や、師匠牛島…

【読書】「バカと無知」橘玲:著

差別、偏見、いじめ、他人へのマウンティングなど、「きれいごと」だけで表面上動いているような人間社会では見たくない複雑な現実を、化学的知見から分析した内容。 ヒトは一人では生きていけない社会的な動物なので、弱者に共感して支援する、仲間のために…

【読書】「気候変動・脱炭素 14のウソ」渡辺正:著

「気候変動」と「脱炭素運動」に関係する(ほとんど全部の)ウソを分かりやすく解説した内容。 この一連の動きは、「大量のCO2を出す先進国=加害者から富を奪って途上国=被害者に流す仕事をつくろう」という”ハローワーク”的な流れから発生してますので、…

【読書】「歴史は「べき乗則」で動く 種の絶滅から戦争までを読み解く複雑系科学」マーク・ブキャナン:著、水谷淳:訳

砂山の雪崩、地震、生物の絶滅などの自然現象だけでなく、株価変動や流行といった社会現象にも見出せる「べき乗則(power law)」という物理法則で、歴史を振り返るとそこにも同様の現象が見られるという話。 結局、人間も自然の一部。 意識して行動している…

【読書】「一流の睡眠「MBA×コンサルタント」の医師が教える快眠戦略」裴英洙:著

「医学的根拠と事例に基づく、32の睡眠問題解決法。」とのことで拝読しましたが、"科学的ではない"この著者の場合にのみ当てはまるような睡眠法でした。 「実は「何時間寝れば良い」という絶対的な尺度はありません。」この部分は、同意できました。 にも関…

【読書】「「原爆は日本人には使っていいな」」岡井敏:著

1944年9月に当時米大統領だったルーズベルトと英首相チャーチルとの間で作られた「ハイドパーク覚書」には、「原爆は日本人に使用」"used against the Japanese"と記されているにも関わらず、 日本の原爆資料館には「日本に使用」と誤訳されたままになってい…

【読書】「解剖医ジョン・ハンターの数奇な生涯」ウェンディ・ムーア:著・矢野真千子:訳

1700年代(18世紀)後半イギリスで活躍した解剖医・外科医であるジョン・ハンターの一生を描いた内容。 近代医学が発達する以前の治療というのは、瀉血(血を抜くこと)や下剤(便を抜くこと)、水銀などの金属を塗るといった治療しかやられてきていない時代…

【読書】「プロが語る胸アツ「神」漫画 1970-2020」きたがわ翔:著

漫画家きたがわ翔先生の漫画大好き話です。(笑) ただひたすらきたがわ先生がいかに漫画が大好きなのかが伝わってくる内容でした。 私の知らない漫画家の作品も紹介されていて、その作品も一度読みたくなってくる胸アツエピソードばかりでした。 考察のマニ…

【読書】「先生、どうか皆の前でほめないで下さい: いい子症候群の若者たち」金間大介:著

目立つことに恐れ、横並びの平等意識が極端に強く、自分で決められない指示待ちの若者が増えていると言う。 その背後にある社会的な背景と若者の意識について解説した内容です。 よくよく読めば、至極当然の状況だと言う事が分かりました。 私はベビーブーム…