今、「地政学」の本を読んでいるのですが、これが面白いんです。
「地政学」というのは、地理的な環境が国家に与える政治的、軍事的、経済的な影響を研究する学問です。
国境(くにざかい)って、山や川、海など物理的に障害のある所を境にしている場合が多くあります。
それは、物理的な障害があったので、住む人が分かれていまい、違う文化が出来てきた訳ですね。
日本の場合は、島国ですので、陸続きの他国はありません。
そう、海が境になってきたんです。
だから、かの有名な元寇も防ぐことが出来たし、海洋国家としての発展もあった。
そして、太平洋は目の前にあります。
けど、これって、日本側の立場から考えたことで、他の国の立場で見るとまた違う見方が出来ます。
例えば、中国の場合、太平洋に出ようと思ったら、案外難しいんです。
さぁ、世界地図を広げてみましょう。
(Googleマップでもいいですよ)
中国の海岸から、船で太平洋に出ようと思った場合、朝鮮半島、日本、沖縄、台湾がありますね。
その南には、フィリピンがあって、マレーシア、インドネシア、ベトナムに囲まれた南シナ海です。
あれれ、案外、太平洋に出ようと思ったら、かなり邪魔くさい。
どこかの国の領海に入らないと抜けれない。というか、現状であれば、沖縄諸島がなければ便利なのになぁと思ってしまうでしょうね。
だから何でもしていいという訳ではないですが、ついつい日本の領海侵犯をしたくなるんです。
日本側の立場から言ったら、「何、他人の所に勝手に入ってきとんじゃい?」ということなのですが、中国の立場から考えると「ちょ、ちょっと、そこ邪魔やねん。退いてほしいねん」ってこと。
こういうことが「地政学」を学んでいると見えてきます。
どちらが政治的に「良い」のかという論点は別問題ですよ。
けど、地理的な障害を考えると、両方の言い分がわかりやすくなるということですね。
というようなことを考えていると、身近なことでも立場・視点を変えると解決の手助けになることもあるのでは?と思えてきます。
例えば、会社で、営業と技術が揉めているとしましょう。
営業「お客様の要望は、これこれだから、この仕様を入れてもらわないと困る」
技術「その仕様を追加すると、納期もかかるし、予算もオーバーしてしまうから、出来ない」
こんなやり取りは、どこの会社でもよく聞くことではないでしょうか?
これって、会社の中の「地政学」なんですよね。
それぞれの部署で、物理的な障害があって、それを越えるには、なかなか大変なので、まぁ「やりたくない」ってことですね。
そこで経営者が「判断」する訳ですね。
「営業が言っている要望のココとココは認めて、あとはお客様に辛抱してもらう。技術は、予算はここまでOKにして何とか仕様を満たすように対応する」というようなことを指示する訳ですね。
つまり経営者は、社内の「地政学」を理解して、世界地図を見ながら、落とし所を見つけていくんです。
けど、国家間の争いって、当事者同士の意見のぶつかり合いだけで、経営者的視点、俯瞰して判断することが難しい。
基本、「自国ファースト」の考え方なので・・・(出た!最近はやりの「〇〇ファースト」という言い方)
だから、争いが絶えないんです。
そこで(私がだいぶ前に提案していた)国の政治的トップをローテーションで入れ替え制度をやってみては、どうでしょうか?
安倍首相をロシアのトップに、プーチンさんをドイツに、メルケルさんを北朝鮮に、金正恩さんをアメリカ合衆国に、トランプさんを中国に、習近平さんを日本に・・・・わお!
これで世界中のトップが「立場」を理解して、全体的によくなるかな?
案外、これまでと同じかもね?(トップを入れ替えても地政学的には同じ条件なのでね・・・トホホ・・・・)
今回の珍言爆言
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相手の立場に立って考えてみるって、実際に立場を変えてみないと理解しがたい
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