母親から愛されなかった主人公近石昭吾が精神病院で治療を受ける合間に「ある女性を愛するが、結ばれる前に自分か相手が死んでしまう」という夢を見るというオムニバス形式の物語。
性愛をテーマにしているとのことで、発売当時、有害図書に指定されたとのこと。
読んでみましたが、全然エロくない。むしろ普遍的な性と愛の根源的な問題を取り扱っている感じ。
「奇子」や「MW」の方が、性描写が激しいぞ!
手塚先生お得意のオムニバス形式でのストーリー展開ですが、本作品は散らかっている感がなく、いい感じでまとまっていると思いました。
繰り返し結ばれそうになったら死ぬ話も、火の鳥などで応用されていますし、生命の根源は手塚先生の一生のテーマだったのでしょう。
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