ついに完結してしまいました「毒親」サイコサスペンス漫画の「血の轍」。
ごく普通の男の子、長部静一と母親静子は一見すると仲の良い母子だったが、静一への静子の接し方は異常なまで過保護だった。
そんな中、親戚一同で行った山登りで、従兄弟のしげるが崖から転落しそうになり、静子がしげるを抱きとめるのだが、次の瞬間、しげるを崖から突き落とす。
それを見た静一は混乱し精神的ショックに、母静子は情緒不安定になって、ますます静一への干渉具合がひどくなっていくのだが・・・というストーリー。
母親の息子への精神的な依存が、思春期の息子にどれだけダメージを与えるのか?という内容でしたが、なんとも言えないしんどさがありました。
物語の後半で、母静子の生い立ちが分かっていくにつれ、彼女の人生が確かに愛情に薄いようではありましたが、それほど悲惨なものでもなく、こういう人ならどこでもいるよなぁという感じで、だからこそ、余計に怖さが強調されています。
息子にだけ向けられる偏った母の愛情(偏愛?)が、息子の人生や家族関係を狂わせる・・・どうしようもなく後味の悪い作品です。
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