イーオン・プロダクションズ系の「007/ジェームズ・ボンド」シリーズの第21作目で、ボンドをダニエル・クレイグが初めて演じた作品。
「カジノ・ロワイヤル」の映画化は、以前にコロムビア映画が1967年に制作しているが、こちらはパロディ映画だったそうで、正統(?)の007シリーズとは別扱いにされています。
その曰く付きの「カジノ・ロワイヤル」を、かなりハードボイルドな仕上がりにリメイクした本作品。
ジェームズ・ボンドのアクションがめちゃくちゃリアル、人殺しを厭わない冷酷な男をダニエル・クレイグが好演しています。
アフリカのある国の爆弾密造人の携帯に残されたメッセージ「エリプシス」を頼りに、バハマにいる武器商人ディミトリオスに接触したボンド。
そこからマイアミ国際空港での爆破計画を知ったボンドは、間一髪爆破を止めることに成功するのだが、その飛行機会社の株の暴落にかけていたル・シッフルという男は、その損失を補填するためにポーカー・ゲームを開催するのだが・・・というストーリーです。
これまでの007シリーズとは、全く違う別の作品を観ているような感じでした。
ボンドガール(?)は、完全に準主役でハニートラップのようにボンドをハメちゃいますし、と思えば、本当に恋していたことも匂わせますし、完全にこれまでのボンド像を破壊した作品です。
カジノのシーンもよく考えたら長いですし、ボンドカーはハイテクカーではないですし、ボンドガール(ヴェスパー)とのラブシーンも案外長い。
2時間半ほどあるのに、次回作に続くパターンは、あんまり好きじゃないですね。
★2つにしようか悩んだのですが、ヴェスパー・リンド役のエヴァ・グリーンが(私好みの)美人なので、甘めの★3つにしております。(エヴァ・グリーンさんの乳首が見えているから?とか言わない!)