1996年エヴェレストで発生した遭難事故を、無事生還したアウトドア誌の作家でありクライマーでもある著者が綴った悲劇の真相。
一番の原因は、山の天候の急激な変化なのですが、それだけではない複雑に絡み合った条件と不可抗力としか思えない運が生死の境目を決めたことが分かります。
エヴェレストに登頂したい(一般の)ツアー客と、彼らを登頂させようとするプロのガイド、お金の為に働くシェルパがいて、当然登山の技術にも差があります。
ガイドはお金をもらって何とか顧客に登らせようとするし、ツアー客は自分は登れると自分の能力も省みず山に向かうのも頷けます。
そんな様々な思惑が絡んだ状態で、少しでも前提条件(天候など)が狂ってしまうと、悲惨な事故が発生するという話でした。
もう死んだとみなされ救助されずに、一晩エヴェレストの吹雪の中に置き去りにされたベックウェザースさんが生き延びたというのは、本当に驚きでした。
同じ場所にいた難波康子さんは亡くなりました。このニュースは、おぼろげながら覚えています。
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