やっとこの本に辿り着きました。
投資家としてのみならず、人間の成長としても、参考になる点が多く書かれていました。
気に入った部分を列挙します。
・人間の感情は、取引のチャンスが生まれる源であり、同時に人間の最大の敵でもある。感情を支配すれば成功する。感情を無視すれば危機におちいる。
・優位性(エッジ)のある取引、リスク管理、首尾一貫性、シンプルさ。タートル養成講座で教わった、トレードを成功に導く原則は、要約すればこの4つである。
・タートルの心「取引をする際は、長い目で見て考えること」「結果偏向を避けること」「正の期待値を持つ取引の効果を信じること」
・正しい人間がよい取引をするわけではない。正しく取引すれば、それがよい取引になる。成功したければ、長期的展望に立って物事を考え、個々の取引の結果は無視することだ。
・タートルのように考える際、するべきことと、してはならないこと
1)現在形で取引せよ・・・過去にくよくよしたり、未来を予測しようとしたりしてはいけない。前者は非生産的で、後者は不可能だ。
2)予測しようとせず、確率で考えよ・・・市場を予測して当たりを取ろうとするより、長い目で見て成功する確率の高い手法に集中すべし。
3)取引には自分で責任を取れ・・・自分のあやまちや失敗を、他人や市場、ブローカーなどのせいにしてはならない。あやまちは自分で責任を取り、そこから何かを学ぶこと。
・エッジのある取引ができるかどうかで、プロとアマチュアは分かれる。エッジを無視する者は、エッジを重視する連中の餌食にされる。
・リスクを熟知し、重視すること。それが、最高のトレーダーの証である。リスクに目を光らせていなければ、リスクにつけ込まれることを彼らは知っているのだ。
・いちばん気をつけなければならないリスクは破産である。しっかり見張っていないと、それは夜盗のように忍び寄り、ひとつ残らず持ち去ってしまう。
・単純に。時の検証を受けた単純な手法は、じょうずに活用されれば、むずかしい込み入った手法はつねに勝る。
・トレーディングは短距離走ではない。ボクシングだ。市場はあなたを殴りつけ、もてあそび、打ち倒すためならどんなことでもする。しかし、12ラウンド終了のゴングが鳴り響くとき、勝利するためにはリングに立っていなければならない。
・市場はあなたの気持ちなどおかまいなしだ。落ち込んでいても、自尊心をくすぐってくれたり、慰めてくれたりはしない。ゆえに、トレーディングは万人向けのものではない。市場に関わる真実と、自分自身の限界、恐れ、失敗に関わる真実に向き合うつもりがないなら、成功する可能性は低いだろう。
・いつも言うように、わたしのトレーディング規制を新聞で発表したところで、誰も従わないだろう。重要なのは、一貫性と自己規律だ。ほとんど誰だって、わたしたちが教えた内容の8割がたの完成度を持つ規則のリストをつくり出せる。その人たちにできないのは、ものごとが悪い方向へ進んでも、確たる自信を持ってその規則を守ることだ。
「トレーディング」の部分を「人生」に読み替えても、納得できるかも知れませんね。
生き方として「トレード」すること。案外見落としがちな視点です。
タートル流投資の魔術 [ カーティス・M.フェイス ]
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