卒業の単位取得のために、廃部寸前の相撲部に一日入部した大学4年の山本秋平(本木雅弘)。
かろうじて試合に出場し、存続を継続できた相撲部だったが、付け焼き刃のメンバーで勝てる訳もなく全敗してしまい・・・というストーリー。
廃部寸前のクラブを復活させるというよくあるパターンの作品でしたが、結構面白かった。
土俵には女性は上がれない問題とかルッキズムの問題、異文化間のコミュニケーションの問題など、今となったら真正面から触れにくい問題を少しずつまぶしつつ、相撲の本質について、面白おかしく突いている点はなかなか深いものがありました。
周防正行監督は、コミカルな仕上げで、社会の問題を深く切り取ることが得意な監督ですね。
1990年代初め、日本経済が「失われた30年」に突入する直前の雰囲気もよく出ていて、懐かしく感じつつも、今に繋がる問題も見えてしまって感慨深い作品でした。
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