人間は群れて組織や団体を作ると、段々と腐ってくるのはどうしてなのだろうか？
例えば、会社でも団体でも、最初は崇高な目標があって出来た組織なのに、活動が進むとどうしても不祥事みたいな「人間的な」問題が発生してくる。
まだ民間の組織であれば、そこに市場原理が働いて淘汰されます。
業績が悪かったらリストラや倒産されたりして、組織の新陳代謝が行われます。
しかし、公務員のような（国家が管理しているような）巨大な組織機構の場合、なかなか新陳代謝が行われない。
公務員のサービスが悪かったり、行政などの改善が遅々として進まないのは、彼らがサービスを受ける人（市民）の方に目が向いているのではなくて、人事権を持っている人（上司）の方にのみ目が向いているからでしょう。
人間は一人では生きていくことが出来ない。つまり組織を組んで生活せざる得ないのに、その組織が段々と腐ってくる。
この「組織は段々腐ってくる問題」と「巨大な組織のサービスが良くならない問題」について、我々は日々悩まされています。
そこで「民営化すれば解決するんじゃね？」という考えで、実際に民営化した組織（日本の場合、国鉄や郵便）を民営化しました。
確かに民営化しても支障のないサービスは、民営化すべきでしょう。
しかし、その考えの延長で、警察や消防署、はたまた軍隊まで民営化すれば良いのでは？という意見があります。
実際に、アメリカ合衆国（一部の地域）では、消防署も民営化されているそうです。
だけど消防などの公共性の高いサービスを民営化してしまうと、「あなたはお金を払ってないからサービスを受けられませんよ」ということで、消防活動されない家が出ているとのこと。
そうなれば、その家だけが焼けてしまうのではなく、隣近所まで延焼してしまい、社会的に大きな損失が出てしまいます。
なので、公共性の高いサービスは、やはり民営化せず公営化しておき、公務員に働いてもらう必要がありますよね。
そうすると、その組織は腐ってきて、サービスがどうしても良くならない。
あらら、また同じ悩みが・・・さて、どうしましょう？
そう思っていたら、最近はIT技術が進んできて、インターネットという武器を使うことが出来てくるようになり、少し様子が変わってきました。
行政のおかしな部分や、不十分なサービスをネット上で拡散することによって、人々が気づき、改善されるような事例が出てきています。
これまでは、裁判に訴えて長い時間をかけて対応するくらいしか出来なかったことに比べたら、かなりの進歩です。
仕組みとしてはまだまだ不十分な所もあり、一部の頭に血が上った人が過激な抗議をするケースもあるようですが、それも徐々に良くなっていくでしょう。
こういう流れが進めば、行政サービスや公務員などを評価する仕組みが出来ていくかも知れません。
評価の悪い組織や人は、公務員であろうとも、ペナルティを受けるようになり、自浄作用が出来るかと思います。
完全民営化ではなく、半分民営化みたいな仕組みですね。
逆に言えば、こういう仕組みができるかが、日本のようなある程度成熟した社会が継続して発展していくには、ポイントになるのかと思います。
今回の珍言爆言
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情報も人も滞れば腐ること認識して、ネットという仕組みで流れを作ろう！
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