ロシアのウクライナへの侵略行為に対して、我が日本政府は、かなり強気でロシア政府に制裁をしていますよね。
アメリカとEUの諸国と足並みを揃え、経済的な締め付けも継続的に行っています。
自衛隊の装備品をウクライナへ支援し、ウクライナの義勇軍がすでに使用しています。
先日も日本に駐在している数名のロシア外交官（スパイ？）を国外追放するとのことですが、これもなかなか厳しい処置です。
これらの処置って、ほぼ宣戦布告に近い状態ですね。
まさにロシアのプーチン大統領は「これは宣戦布告と認識してますよ！」と公言し、日本海で潜水艦から弾道ミサイルの発射実験をしました。（もう戦争状態やん？）
もちろん、ロシアの軍事侵攻で被害を受けたウクライナの市民の事を考えれば非難すべきであり、ロシア政府への制裁に反対しているのでありません。
しかし、日本の実情を考えた上で、今の選択がベストなのか？と考えると、ちょっと危険度が高いのではと感じるのですが、それを言うと「お前は親ロシア派か？」と非難を受けるようなご時世になっていて、それもかなり危険だと思っております。
日本と、アメリカとEU諸国(NATO)とは決定的に違う点がありますよね。
それは、自国では核武装をしていないのに、隣国に核武装をしている国がたくさんあると言うこと。
日本の場合、中国、北朝鮮、ロシア、そして日本国内に軍施設があるアメリカという核武装をしている国がすぐ近所にあります。
日本はアメリカの核の傘で守られていることになっていますが、仮に守られているとしても、核で日本を守るかどうかの判断はあくまでもアメリカ主導です。
日本が、「アメリカさん、あいつらヤバいから核兵器使ってよ！」とお願いしても、「ちょっと待って、アメリカ国内で検討するわ」となって決断に時間がかかる可能性が高いでしょう。
ましてや、日本のために核のボタンは押さないと決断する可能性すらあります。
つまり、日本は隣国に核武装している国がたくさんあるのに、核武装的には丸腰ということです。
一部、核シェアリングを検討した方が良いみたいな話がありました（安倍元総理が提唱）が、岸田首相は検討する気もないようです。
まぁ、核シェアリングをしたとしても実際にハンドリングするのはアメリカなので、本当の意味での核抑止力にはなりません。（現状よりはマシにはなると思いますが・・・）
もし本当に核による抑止力を得ようとするのであれば、日本独自で秘密裏に核ミサイルを搭載できる原子力潜水艦を持つしかありません。
私は、これ一択しかないと思っています。（核兵器に対するアレルギーがあるのは承知した上での選択肢です。）
仮に日本の国会で、核兵器を搭載した原子力潜水艦を持つ事の承認が出たとしても、実際に建設をするにも時間がかかりますし、隣国とすれば阻止するためにあらゆる手を打ってくるでしょう。
という事で、現実問題として、日本は核武装的には丸腰のままであるということです。
そんな状態なのに、ロシアに「強気の制裁」という宣戦布告をしてしまった。
もし、仮に今回のウクライナ侵攻で、ロシア側が完璧に勝利してしまったら、どうなるのでしょう？
「へい、日本さんよ、この間は、厳しいことしてくれましたな？ 天然ガス欲しいでっしゃろ？ けどこれまで通りという訳にはいきまへんな」って感じで、核兵器をチラつかせながら、やってくるでしょう。
ひょっとしたら、ロシアが、中国と北朝鮮と同盟を組んで「日本さんよ、うちら核兵器持ってるんやけど、この間のお礼として、何かくれへんかな？」と何かしらの要求をしてくるかも知れません。
逆に、ロシア側が完璧に負けてしまった時のことも、もう少し深く考えておかないといけません。
仮に現在のロシア政府が潰れてしまっても、新しいロシア政府ができるでしょう。
どんな形の政権になるかは分かりませんが、その時でも日本は核武装的には丸腰のままであることには変わりないでしょう。
あれ？ 日本は完璧に詰んでないか？
それなのに、こんなに強気でいいのか？
日本が原発を保持しているのは、原爆の燃料を確保する為だとしても、核ミサイルができるのにはやっぱり時間がかかるのでは？
あれ、ひょっとして、隠れてもう原子力潜水艦が完成している？
それとも、そうなった時には岸田政権ではないから、「後は野となれ山となれ」って事ですか？
我々の子供にもう少し現実的な選択肢を残しておかなくていいのでしょうか？
インドみたいに微妙にどっちにもつくような対応で、のらりくらり対応しておくのが賢明なのではないでしょうか？
全然喧嘩の弱い人が、ヤクザの事務所に丸腰で殴り込みに行くような感じなのではないでしょうか？
何度も言いますが、ロシアの武力侵攻は非難されるべきですが、日本とアメリカとEUでは立場や、背景となる軍事力が決定的に違うことも忘れてはいけません。
現在、ロシア側も、ウクライナ側も、アメリカも、プロパガンダ（政治的な情報戦）を繰り広げています。
日本の政府とマスコミは、独自の情報を持って、分析して対応できているのでしょうか？
今の世代が判断した事で、恩恵を被ったり、被害を受けるのは、次の世代の子供達です。
「彼を知り己を知れば百戦殆からず」の姿勢で、冷静に状況を判断し、今できること（国防）をすることが大事なのではないでしょうか？
知らんけどじゃすまないんですが、知らんけどですませたい心境なのです。
今回の珍言爆言
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結局どの国も自国ファーストで行動していることを忘れないこと。
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