神話とか昔話とか諺(ことわざ)といった口伝えで伝承されてきた物語には、何らかの「知恵」が込められています。
テレビやインターネットが無かった時代は、親から子へ、子から孫へと口伝えで物語を伝え、その中に生き延びるための「知恵」や「想い」を込めてきたのでしょう。
しかし、その生き延びるための「知恵」や「想い」も、伝言ゲームのように時代を経ると、変化して行くものだと思います。
いつの頃からか「こうやったら、もっと面白くなるで!」と誰かが変化させていくうちに、元々の「知恵」や「想い」の部分が薄められ、より大衆ウケするものになって行く。
やがて実際に本物の危機が訪れると「あぁ、あの話の通り事前の準備をしておけば良かった。」という後悔を繰り返していくものなのかも知れません。
明確な危機のサインが出ているのに、無視しているのか、気づかないのか、怖いものは見ぬふりをしているのか、合理的な思考はしない主義なのかよく分かりませんが、恐ろしいくらい対策が取られていないのが実情だと言わざる得ません。
よくあるタイムスリップ物のSF映画で、過去に戻れたらどうするか?という定番のシナリオがありますよね。
もし、今の知識を持って、2011年の3月1日に戻れたらどうするか?
福島原発に行って、地震が来ることを伝える? あるいは東京電力に訴える? マスコミに連絡する?
SF映画であれば、いくら「これから起こること」を訴えても人々は関心を示さず、そのまま3月11日を向かえる。
そして、主人公は焦燥感に駆られて死んでしまう、あるいは嘆き苦しむ、そんな結末のパターンのやつです。
さて、もし未来からあなたが今に戻れるとしたら、今の逼迫した状況にどう対応しますか?
「なんとか食い止めようと、多くの人が気づくような訴える。」
やはりこうしないと「あなたの人生」というシナリオは悲しく情けないものになるでしょう。
だけど、大衆の多くは気づかない。
たとえ正しい「情報」を訴え続けても、受け手が感度なく情報をキャッチできなかったら、正しく伝わらないということです。
つまり、人は自分の都合の良い(自分が入手したい)情報しかキャッチできない。
本当に難しい。もどかしいですね。
という事で、一度破滅してから、新たな物語を創造するという映画のエンディングになるのかも知れません。
その方が将来の日本のためになるのかも知れません。
そして、私が描いたシナリオが「預言の書」となって、将来はベストセラー作家か預言者になるかも知れませんしね。(笑)
けど、よくよく考えると、生き延びるための「知恵」や「想い」は、過去の神話とか昔話とか諺(ことわざ)に盛り込まれていて、これまで伝承されてきているんです。
その本質(神話)を思い出すこと自体が、本来は危機を回避する唯一の方法なのではないでしょうか?
今回の珍言爆言
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神話を忘れた民が滅びることを実証してはいけない。
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