私は生粋の大阪人(大阪出身者じゃなくて”大阪人”)なので、よく言葉尻に「知らんけど」と言います。
これって関西弁だったんですね。知らなかった!
調べてみると、「自分の見解に責任は持てない」旨を言い添える意味合いで用いられる言い回しとのこと。
まぁ、概ね合ってますが、厳密には少しニュアンスが違うような感じもします。
一般的には、他府県の人が、大阪人に「知らんけど」と多用されたら、「知らないんだったら言わなきゃいいのに」「無責任じゃね??」と気持ちよく受け取られないみたいなんですね。
けど大阪人的には、「自分としてはほとんど合っていると信じているけど、100%の保証はないから”知らんけど”と付け加えるけど、この情報は知ってもらった方がいいから言っておこう」という感じで、結構な割合で肯定的意識が含まれていると感じます。
なので、「知らんけど」と言う前半の部分は、「このネタは面白いやろ、絶対知っておいた方がええで。けど100%確証はないのは理解しておいてね」という感じですね・・・知らんけど。(笑)
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何故、この「知らんけど」というフレーズが気になったかというと、先日、NHKのニュースを観ていて、何を伝えたいのかよく分からないなぁ、と思ったからなんです。
もっとぶっちゃけて、わかりやすく伝えて欲しいなぁと、このニュースを見て思いました。(NHK様には無理な相談って分かりますけど・・・)
冒頭部分で、記事はこう伝えています。
国連安保理の常任理事国で、核保有国のアメリカやロシア、中国など5か国は共同声明を発表し、「核戦争に勝者はいない」として、軍事的な対立を避けるため、外交的なアプローチを追求する姿勢を示すとともに、核の拡散防止の重要性を訴え、軍縮に努めていく姿勢を強調しました。アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの5か国は3日、核戦争や軍拡競争を防ぐための共同声明を発表しました。
これだけ聞いたら、「核保有国5カ国が核兵器を使わないようにしたのか・・・、それは良かったなぁ」と感じるかと思います。
けど、よくよく声明を読んでみると、「核兵器の保有国どうしの戦争の回避と、戦略的なリスクの軽減が最も重要な責務だとみなしている」となっています。
少し砕いて言えば、「アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの5か国が、戦争する時に核兵器を使ったら、被害が大きすぎるから、ちょっと減らそうや。その方が維持管理費もかからないから、お互いに楽やろ?」ということ。
もっと言えば、「この5カ国以外の国に核兵器打ち込む分だけ、みんな持っていたら良いねん。」ということですね。
そしてつまりは、「5カ国以外の国に核兵器持たせたらアカンで!わしらが世界を牛耳るんや!」とも言えます。
更に深読みをするのであれば、「特に日本なんかに核兵器持たせたら、超危険やで。唯一の核兵器を落とされた国やから、報復するかも知れんし。中国さん、ロシアさん、も色々やりにくいやろ?」という意味ですよね。
あるいは、最近開発が進んでいる「極超音速兵器」があれば、核兵器を持つ必要もありませんから・・・。
NHKも、この辺りをぶっちゃけて日本国民に教えて欲しいんですよね。
危険な目に合うのは、我々国民。しかも今の若い世代に直接関係する内容ですし。
「アメリカ、ロシア、中国、フランス、イギリスの5か国は3日、共同宣言を出しました。もう核兵器を増やしても管理費が大変やし、極超音速兵器があったら核兵器もそんなにいらんので、他の国をビビらす分だけ置いておいて後は減らすって、言ってます。・・・知らんけど。」
そんな感じでニュースを伝えてくれたら、「あぁ、なるほどね」とスンナリ理解できるんですけどね。
I上彰さんも『週刊知らんけどニュース』を作って、ニュースや事象の本質を伝えて欲しいなぁ。
けど、不思議ですね。
自分の見解に責任は持てないフレーズである、”知らんけど”を付け加えると、なぜか信憑性が上がる。(大阪人だけのニュアンスか?)
それは普段のニュースが、欺瞞にあふれ、本質を隠そうとしているからなのかも知れませんね・・・知らんけど。
今回の珍言爆言
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本音の後に「知らんけど」とつけてぶっちゃけてもいいんです。知らんけど。
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