「マネーリテラシー」や「金融リテラシー」という言葉を聞いたことはありますか?
リテラシー(英: literacy)とは、もともと「識字」や「読解記述力」を意味するのですが、そこから転じて、ある分野の文書を読み書きしたり、対象を適切に活用できる基礎的能力のことを指すようになった言葉です。
金融庁のサイトでは、「金融経済教育に関する情報」として、「知るぽると」という情報サイトがあり、このサイトで、「金融リテラシー」のことを「お金の知恵・判断力」と説明しています。
参考サイト:
(このサイトでは簡単な金融知識について学ぶことができます)
つまり、「マネー(金融)リテラシー」とは「お金を十分に活用できる能力」として良いと思います。
【問題】---------------------------------
あなたは、銀行へ住宅購入のお金を、年率12%で1,000万円を借りようとやってきました。
銀行の担当者から「大変でしょうから、返済額は月々10万円でいいですよ」と、言われました。
毎月10万円でも正直厳しいのですが、どうしても住宅購入はしたいので、この条件で借りることにしました。
この返済が終わるのは、何年後になるのでしょうか?
(※返済金利は「単利」とします。)
------------------------------------------
答えはわかりますか?
実は、これ意地悪なひっかけ問題なのです。
正解は「返済は永遠に終わらない」です。
いったいどうしてこんなことになってしまうのでしょうか。
それでは細かく契約内容をみていきましょう。
・ 借りたお金:1,000万円
・ 金利(年率):12%
この時、支払う利息は(1,000万円×12%)=年120万円となります。
毎月10万円返済していくと言うことは、返済額も、年間120万円ですね。
つまり、あなたが返済している「毎月10万円」は、全て金利に充当され、元本の返済はしていないことになります。
元本が減っていないため、1年たっても借りている金額は1,000万円のままです。
そして同じように金利が発生していきます。
しかしながら、翌年1年かけて、120万円を「返済」しても、元本は減らず、翌々年もまた同じことの繰り返しになります。
その結果、永遠に毎月10万円を返済し続けなければいけないと言うことになってしまいます。
さて、この問題を解いてみて、どう感じましたか?
- こんな悪徳銀行はおかしい!
- 元金が減らない契約はありえない!
- そもそも金利12%というのは高すぎる!
そう思われるかもしれません。
現実にはこんな銀行はありませんが、もしこのような契約を迫られたとき、十分な「マネーリテラシー」があれば、対抗することができるのですが、あなたはできますか?
現実的には、問題のようなパターンはありませんが、一見お得と思える広告や金融商品なども、マネーリテラシーをもって読み解けば、自分にとってはそれが本当に有利なものか判断することができるようになっていきます。
お金や資産をよりよく運用していくためにも「マネーリテラシー(お金の知識)」について、どんどん学びを深めていきましょう。
チャリーン♪
↓応援クリックして頂けると励みになります。ありがとうございます。↓
↓はてなIDがなくても拍手して頂けます!コメントもOKです。↓