氷河期を迎え寒さと飢餓に苦しめられていた地球で、「祝福者」と呼ばれる不死身の人間が存在した。
肉体を再生できるアグニは住んでいた村を滅ぼされ、炎に包まれながらも再生を繰り返すようになり、村を襲撃したベヘムドルグ王国のドマへの復讐に向かうのだが・・・というストーリーです。
殺されても死ぬことの出来ない人間が、だんだん復讐の為に生きていたのに、その記憶も不明確になり、「ただ生きていくこと」になっていく事の不条理、虚しさ(?)を描いています。
生きていくことの希望であれば、ありきたりな展開だったのですが、そこに答えを求めない藤本タツキ先生らしい所。
最後は、何となく「火の鳥」を思わせるような終わり方ですが、作者の粗削りな感性が十分に楽しめる作品でした。
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