先日12月8日は、ジョン・レノンの命日でした。
(この日は、大東亜戦争開戦記念日や!というツッコミはしないでおきます。)
没後40年、生誕80年だということもあって、マスコミでも取り上げられてました。
例によって、彼の代表曲でもある「イマジン」を引用して、「世界はまだ平和になってません。我々はもっと想像力が必要なのではないでしょうか?」みたいなまとめ方が多かったです。(笑)
「ジョンがいなくなって40年たっちゃったけど、世界は変わっていない。今こそジョンのメッセージが必要」←大体こんな感じですわ。
ちょっと強引なパターンでは、アメリカの大統領選挙で混乱している状況に絡めて、「アメリカは分断されている、今こそジョンのメッセージを受け取ろう。」みたいなのがあったりで・・・はい、うんざりですね。
おい、本気でジョン・レノンのメッセージを受け取ろうと思っとんか?
そんな単調で甘々でワンパターンでスイートな解釈だったら、草葉の陰でジョンも泣くに泣けないで!
という感情が沸き立ってきましたので、(本来の)ジョン・レノンらしく皮肉たっぷりに書いてみたいと思います。
さて「イマジン」の歌詞や、日本語訳は、ネットにたくさん転がっているので、そちらを参照してくださいませ。
IMAGINE. (Ultimate Mix, 2020) - John Lennon & The Plastic Ono Band (with the Flux Fiddlers) HD
この歌詞の表面だけをなぞって、「想像すれば世界は一つ、平和になれる」という訳がほとんどです。
英語の歌詞を間違えなく翻訳して、素直に楽曲を楽しむのであれば、これで何ら問題ないと思います。
しかし、鋭く世の中を洞察する心を持ち、それが故に傷つきやすく、皮肉たっぷり表現する事で、自分の想いを最大限に引き出すシャイでピュアなジョン・レノンの本質を解釈しようとするのであれば、ちょっと違うかなと、私みたいなヘビーなレノン信者は思ったりしてしまうのです。
「表面だけでこの世界を解釈するやないで!せやからイマジン(想像しろ)と言ってるんや」(なぜか関西弁)と伝えているのではないかと。
天国も地獄も国家も宗教もないと「想像」してみようということは、天国も地獄も国家も宗教もある「現実」に生きる必要があるから言えるからです。
本当に天国も地獄も国家も宗教も無くなったら、想像すら出来なくなります。
つまり、天国も地獄も国家も宗教も認めた上で、「平和」について、あなたも想像や妄想しても良いよって事なのでしょう。
決して、「世界は一つと想像しよう。」「民族の違いなんか、取り払って一緒になろう」と取り間違えないこと。
そんなことをしてしまったら、無機的な、からっぽな、ニュートラルな、中間色の、貧相な、抜目がない世界が残るだけなのですよね。
むしろ、国家や宗教、民族や文化の違いをお互いに認め合って、それぞれが「想像」する平和を尊重し合えば、一人で生きるのではなく共同体の仲間として生きれるよ、という事なんだと私は解釈しています。
ちょっと無理矢理気味の解釈でしたが、草葉の陰のジョン・レノン、採点はいかほどでしょう?
今回の珍言爆言
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違いを認め合うことが想像の基本。
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