知的障害を持つ青年シャルルは学校の清掃員をしていたが、開発中の新薬の投与によってIQが190になった。
様々な知識をあっという間に学ぶようになり、ピアノ教師のアリスと恋に落ちるシャルルだが、動物実験の対象となっていたネズミの「アルジャーノン」に知能の退行が見られるようになる。
その頃、シャルル自身にも異変が見られるようになり、感情が抑えられなくなっていた・・・というストーリー。
元々は、アメリカの作家ダニエル・キイスによるSF小説がベースになっていて、フランス語圏風にアレンジされています。
果たして、知能だけを高めることが良いことなのだろうか?人間性とは?感性とは?結構深いテーマが潜んでいる作品でした。
ピアノ教師のアリスとの恋愛関係を話に含めたことにより、その深みが一層際立っているように思えます。
薬の投与を拒否したシャルルは、やがて知的障害を再発するのですが、殺してしまったネズミの「アルジャーノン」に花束を捧げる。
一体、人間というのは、何を目指して生きているのが幸せなのだろうか?と考えさせられる作品でした。
↓応援クリックして頂けると励みになります。ありがとうございます。↓
↓はてなIDがなくても拍手して頂けます!コメントもOKです。↓