東西冷戦下のベルリンの壁が建設される前の東ドイツのエリート高校の学生テオとクルトは、西ドイツの映画館に遊びに行きハンガリーの民衆蜂起のニュースを見る。
ソ連の軍事介入で犠牲になった人々を哀悼したいという思いでクラスメイトに授業中の黙祷を提案し行ったのだが、その行為が国家への反逆行為と見なされ、当局の調査が入り、生徒たちへの尋問が始まるのだが・・・というストーリーです。
「首謀者は誰なのか」という問い詰めに対して、口を割らない生徒たちに業を煮やした当局の調査官たちの尋問(という脅し)が、めちゃくちゃ怖い!
親たちが過去に行ってきた事を調べ上げ、そのネタで生徒たちに揺さぶりをかけていき、段々と生徒たちの連帯意識も揺らいで行く。
仲間を密告してこのままエリート街道を進むのか、それとも信念を貫き退学し肉体労働者として生きるか、人生の決断を迫られ、彼らが導き出した答えとは?
実話の当事者の一人が書いた小説を元に映画化されているとのことで、めちゃくちゃリアルでした。
自分がその生徒だったら、どうするか?めちゃくちゃ悩みます。
共産国家(全体主義国家)の取り締まりって、こんな感じなんでしょうね。怖い。
そう言えば、冷戦下のドイツの状況って、案外知らないことに気づきました。日本も一歩間違えたら、国が分断されていたのかと思うと、決して他人事ではありません。
最後はある意味ハッピーエンドなのですが、その後、生徒たちはどんな人生を送ったのだろう?と少し気になってモヤモヤしたので、★4つにしております。
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