黒手塚の代表作の一つ「ばるぼら」を再度鑑賞しました。
小説家の美倉洋介が、路上生活者(フーテン娘)のばるぼらと出会ったことから、小説の文才が異常に開花し、やがてばるぼらに心酔してしまう・・・というストーリーです。
大酒飲みで怪しい娘であるばるぼらと、普通の生活をすればするほど才能が枯れていく美倉が、実は彼女が芸術の神ミューズだったのかもと気づき、狂っていく様がこの作品の肝です。
常にアイデア満載の手塚先生でも、いつかどこかで才能が枯れてしまうのでは?と悩んでいたのでしょう。
何かにすがりたいという気持ちが、ばるぼらの溺れる美倉の描写に現れていて、黒手塚の傑作と言われる所以だと思います。
昨年実写化されているのですが、観る機会がなかったので、今度機会を作って観てみます。
ちなみに、ばるぼら役に二階堂ふみさんです。うっ、これは観ないと!
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