尾道の田舎から東京にいる子供たちを訪ね老夫婦。
実の息子と娘は忙しく、戦死した次男の嫁紀子だけが献身的にもてなしてくれる。
尾道に帰った二人だったが、母とみが体調を崩し、帰らぬ人となった。
母危篤の知らせを受け取り尾道に集まった子供達だったが・・・というストーリーです。
全ての映像(画角)、役者さんの所作が美しい。
実の子供よりも、言わば他人の戦死した息子の嫁(紀子)の方が優しい。
その紀子に「もう亡くなった息子を忘れて人生をやり直して欲しい」と切望する老夫婦。
それだけで昭和前半の日本を十二分に表現していると思います。