「木村の前に木村なく、木村の後に木村なし」と言われた鬼の柔道家「木村政彦」の一生を丹念に描いたノンフィクション大作。
2段組で700ページあるので、読了するのに時間がかかりましたが、内容はめちゃくちゃ面白かった。
戦前の柔道界の様子や、師匠牛島辰熊との関係、戦後日本プロセス界の創成期の様子、力道山との試合、弟子の岩釣兼生との関係、全てにドラマがあり、よく一冊にまとめたなぁと感動しました。
戦後「スポーツ化」してしまった柔道に対して、木村が求めていた真剣勝負(バーリトゥード)としての柔道(武道)に対する真摯な姿勢、鍛錬の具合が凄まじかった。
木村政彦の一生なのですが、別の側面からみると格闘技(柔道)を通しての昭和史が描かれています。
これは映画化して欲しい作品ですね。
木村政彦が挑んだ柔の道、鍛錬に重ねた鍛錬、今の日本が失いかけている努力・根性みたいなものに、素直に感動できる内容でした。
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