明治から激動の昭和を生きた実業家山下太郎氏の生涯を描いた内容。
山下太郎は、大正時代にオブラートの開発に成功し、その製造の特許を売った資金で、ロシアから鮭缶を仕入れしたり、上海から米を仕入れたり、満州で満鉄社員の社宅を請け負ったりした実業家です。
成功したと思ったら戦争が起こって無一文になるということを繰り返し、そういう意味では時代に翻弄された方ですが、人生最後にかけた大勝負で、サウジアラビアとクウェートから石油の採掘権を得るという大事業を成功させました。
彼の大事業で日本の経済が多大な恩恵を得られましたが、その割には、彼の存在があまり知られていないのは残念ですね。
山下太郎という男は、仕事に対して厳しい面もあったけど、非常に情に厚いというか、お世話になった人に尽くすタイプだったようです。
なので、無一文になっても、どこかで覚えていてくれる人がいて、それがやがて次の成功に繋がっていきました。
そして、常に私利私欲ではなくて、日本の為に自分はどう動いたら良いのだろうと考え行動した人でもありました。
何事も人間関係、そして大きな野望を持ち続けることが大事ということですね。
↓応援クリックして頂けると励みになります。ありがとうございます。↓
↓はてなIDがなくても拍手して頂けます!コメントもOKです。↓