「火の鳥」の第七作目にあたる作品で、「羽衣伝説」を元にした1話読み切りの短編となっています。
最初から最後まで舞台劇という形で描かれ、天女だと思っていた「おとき」は未来からタイムトラベルしてきた女で未来の布がこの時代に存在してしまうと歴史が変わってしまうという設定です。
舞台劇という描かれ方もこの「羽衣編」だけの手法で変則的なのですが、その内容は全く手抜き無しで、密度が濃い展開になっています。
雑誌掲載当初は、核戦争の犠牲者を主人公にした、反戦テーマが強く前面に出た作品だったそう。
それを単行本化する際に大幅に改訂しているとのことで、雑誌掲載版も見てみたい。
最後のページの人形が意図するのは・・・この世は浄瑠璃人形のように誰かが操っているということを示唆しているのか?
今まで気づかなかったけど、火の鳥に運命を操られている人間のことは、所詮、劇の一部なのかも知れません。
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