昭和31年の日本。政財界を牛耳る龍賀一族が製造する謎の製薬「M」を秘密を探ろうと龍賀一族の当主・時貞の葬式の為に哭倉村に足を踏み入れる帝国血液銀行に勤める水木。
そこに現れたのが妻を探しに導かれた幽霊族の「ゲゲ郎」だった。水木とゲゲ郎は、この村の秘密を探るうちに、妙に意気投合し、龍賀一族の呪われた事実を暴くこととなるが・・・というストーリーです。
哭倉村の龍賀一族の秘密と、鬼太郎が誕生した秘話、戦争で生き残った水木の運命が絡み合い、鬼太郎が誕生するまでを描いた作品で、なかなかの完成度でした。
日本の復興のために製造させる秘薬「M」の作り方も悲しいですが、それを一族で作り続ける龍賀一族の怨念も悲しい。
「目玉おやじ」になる前の人の姿をした「ゲゲ郎」はカッコいいのですが、妻を救えない悲しい結末。
相当練られたストーリーで映画としては楽しめましたが、どこまで行っても悲しい人間の醜い怨念が、心にずっしりくる作品でした。
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