奈良時代(8世紀)の日本を舞台に、盗賊・我王は、命を助けられた高僧・良弁上人と諸国を巡りながら、仏師に成長する。
一方、若い頃、我王に利き腕を傷つけられた仏師・茜丸は苦労しながら、奈良・東大寺の大仏建立のプロデューサーにまで出世した。
そんな時、大仏殿の鬼瓦の製作を、茜丸と我王が競い製作することとなり・・・というストーリー。
最初は悪役だった我王が、善人役だった茜丸と性格が入れ替わる。立場はそのままで。
この展開は本当にゾクゾクするし、二人とも「生きる」ことに悩み、輪廻の中でもがき苦しむ。
我王が山から登る太陽を見て「美しい」と呟くシーン。これが生きていることなんだと感動せざる得ない名シーンです。
茜丸は夢にまで見た火の鳥に焼かれ、我王は人知れず鎮魂のための仏を掘る。
何のために人は生き、何のために死ぬのか?あなたはどの道を歩みたいのか?
そんなテーマを突きつけてくる名作です。
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