英国王チャールズ3世の戴冠式(たいかんしき)が、5月6日に行われました。
ニュースなどでご覧になられた方もいらっしゃるかと思います。
この「戴冠式」の「戴(たい)」という漢字なのですが、私は、「頂」という字の旧字だと思っていました。
古文書などの昔の文献を読んだ時に、「戴く」という表現があったと勘違いしておりました。
ということで、「なぜ、頂冠式と書かないのだろう?」と思って調べたんです。
「頂」という字も、「戴」という字も意味は、ほぼ同じ。
1)いただく。頭の上に物をのせる。
2)ありがたくうける。もらう。
3)長としてあがめる。
(「頂」には、頭のてっぺん。物のいちばん高いところ。という意味があります。)
という意味が、両方の漢字にあります。
頭の上に何かをのせるという意味から、有難くいただくとか、トップとしてあがめるという意味になっていったようです。
漢字の成り立ちから見ると、「頂」は「頁(頭)+丁(頭のある釘)という頭に釘の頭」という成り立ちの字で、まさに「頭の上」=トップという意味です。
一方、「戴」の方はいうと「川の氾濫をせき止める為に建てられた良質の木の象形と握りのついた柄の先端に刃のついた矛の象形」と「人が鬼やらいにかぶる面をつけて両手を挙げている」という部分が合わさって構成された字だそうで、お面を両手で挙げている動作が見られます。
参照:「漢字/漢和/語源辞典」より
まぁ、そう考えると、「戴冠式」は、王冠を「(王と称する)人が鬼やらいにかぶる面をつけて両手を挙げている」様子に見えなくもないので、「戴」の方がしっくり来るのかも知れませんね。(笑)
ところで、漢字の意味から考えると「頂戴(ちょうだい)」は、「いただく」+「いただく』という意味ですか?
となると、「チュー(KISS)してちょうだい!」と水商売のお姉さんに口唇を差し出すのは間違いで、両手を上に挙げて「チューを頂きたい!」と深々とお辞儀をしながら、願いを乞うのが正解なのかもね。
ちなみに、「チューしてちょうだい」を勝手に略して、「ちゅーだい♪」と口唇を差し出しても、ほぼ理解されないでしょうから、やめておく方が無難です。(笑)
オヤジギャグで閉めるんかい!?
許してちょうだい!
今回の珍言爆言
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言葉の意味を調べると、ちょっと賢くなった気分に浸れる
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