ダンスとロックが禁止という恐ろしく考え方の古い田舎町に引っ越してきた高校生レンが、住人と衝突しながらも高校の卒業ダンスパーティを成功させる青春物語。
という風なあらすじなのですが、結構深い話でした。
若者側からすれば、ダンスをする「自由」を獲得する成功物語に見えるのですが、古臭い考え方の住人(ムーア牧師たち)からすれば、町の秩序を守ろうとしつつも、新しい価値観を受け入れる勇気を認める世代交代の話にも見えます。
そして、町の秩序を守ろうと行きすぎた管理をすると、悪書を燃やそうというような極端な行動をしてしまう。
そこでムーア牧師は、世代間の格差を埋める解決方法として、暴力や断絶ではなく「対話」を選ぶ。
しかもその対話でも、お互いのことを分かり合えないことを認め合い、それでも折り合いをつける。
こういう人として向き合うことが、最近減っているのではないだろうか?
そんなことを考えさせられる作品でした。
あと、使われている楽曲は名曲ばかり。
このサウンド・トラック・アルバムもヒットした記憶があります。
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