全米を飛び回って自動車のリコールを調査する仕事をしているエドワードは、物質的には問題ない生活をしつつも、不眠症で心休まらない日々を過ごしていたある日、飛行機でぶっ飛んだ発想の男、石鹸の行商人タイラーと出会う。
タイラーが「殴ってくれ」と誘ってきて殴り合いになったことから生きている実感を得た二人は、男だけのクラブ「ファイト・クラブ」を作り、この社会で満たされない男たちが日々集まってくる。
目覚めた男たちがタイラーの指令により、テロ組織化して行き、それに危険を感じたエドワードが止めようとするのだが、タイラーの存在は別人格のエドワードだった・・・というストーリーです。
精神分裂症の世界って、こんな感じなのでしょう。
自分の中の別人格が、とんでもなくヤバいことを始めて、もう一つの人格が一生懸命止めようとするけど、他人から見たら、一人もがいているように見える。
物質的に不自由のない世界というのは、このような錯覚に陥りやすいという暗示とも取れます。
この世界は結局自分が作ってしまったものだと気づくエドワードだけど、これでハッピーだったのか?
「ファイト・クラブ」の中で殴り合っていた時だけが生きている実感を感じられるというのも、まやかしだったのかもと考えると、根深い問題が現代社会には潜んでいるのかも知れませんね。
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