平凡なアメリカの核家族の父親である主人公のレスター・バーナムが、娘の同級生に恋をしてしまい、少しだけ「本音」丸出しで生きる事を選ぶと、周りの人たちの「本音」がやがてむき出しになっていき、日常が崩れていくというストーリー。
登場人物全員が、特別変人という訳でもなく、「こんな人いるよなぁ」という人達ばかりなのに、なぜか歯車が合っていない感じが、アメリカ社会の抱える闇を描き出しているとも言えます。
一見コミカルな状況なのに、みんな真剣に生きていて、だけどみんな少し悲しく、ハッピーエンドではない結末を迎える。
現代社会における簡単には解決できない細かすぎる問題が積み重なって、社会の小さな「闇」を上手く表現しています。
みんな「自分らしい」欲望を隠して生きているのか? 「自分らしい」生き方というのを履き違えているのか? 少しだけ「自分らしく」生きようと一歩を踏み出した主人公レスターは、幸せだったのか? なかなか考えさせられる作品でした。
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