昔、仕事で問題・不具合が発生した時、当時の上司に「その問題の本質は何か?」とよく問い質されました。
「この問題が発生したのは、これこれが原因だったからです。」と報告に行っても、「それは本質ではない」と突っ込まれた訳です。
根本の原因(問題の本質)を見極め、キチンを対策を打たないと、問題が再発し、結果的に甚大な損害が出てしまいます。
その為、その上司は納得できるまで、チェックしていたんです。
この対策というのも、大きく分けると3つに分かれて、「暫定対策」と「恒久対策」と「教育訓練」があります。
暫定対策というのは、とりあえず目先の対応、処置ですね。
例えば、製品に傷が発生したという問題が発生したら、その傷を修繕するとか、捨てるとか、これ以上次に流出させない対応です。
そして恒久対策というのは、同じような問題を二度と発生しないように根本的に手を打つことです。
先ほどの製品に傷が発生する問題の場合であれば、傷がつかないような製造工程に変えるとか、設備を改善するとかの処置となります。
そして、暫定対策も恒久対策も、過去の事例を学びながら、シミュレーションし、トレーニング・訓練を重ねながら、周知徹底し全体のレベルをあげて行くことが大事です。(教育訓練)
さて、もうすぐ東日本大震災が発生して、丸10年が経とうとしていますが、あの時発生した原発事故について、問題の本質を見極め、キチンと対策をしてきたのか?という思いがあります。
テレビなどの報道では、「復興は道半ばですが・・・」的な内容が流れていますが、大切なことは、事故や事件をどう将来に繋げていくことなんだろうと思うんです。
そんなことを考えながら、10年目の三月を迎えようとしているのですが、今一度、あの原発事故の例で考えてみましょう。
暫定対策は、事故が起きた福島原発から漏れ出た放射能を一刻も早く止め、原状回復させることです。
これは10年経ってもまだ完了していませんが、日々現場で作業が続けられています。
次に恒久対策ですが、この時の原発事故は、津波を受け電源を全て喪失したことが主な原因です。
この対策は、海水が施設に入り込まないようにしたり、予備の電源が海水に浸からないようにしたり、原発施設自体を地震があっても壊れないような補強工事をしている(はず)です。
電力会社のホームページを見ると、一応そのようなことが書いてあります。
それでは、教育訓練はどうでしょう?
あの事故の後、原発の近くに住んでいる人は、原発事故を想定した避難訓練を毎年しているのでしょうか?
または、日本全国で、原発事故が発生した場合のシミュレーションについて、学んだことはあるでしょうか?
少なくとも、私は避難訓練も、教育も受けたことがありません。
どうもこの辺りに、日本人の弱さというか、不正直さというか、曖昧さがあるような気がするんです。
原発は、完全に安全とは言い切れない。
けど、エネルギーを確保するという意味では、現状は、稼働せざる得ない状況である。(いろんな利権も含めて)
この事実を踏まえた上で、その危険性を学ばずに、避難訓練もしない。
これじゃダメだと思うんです。
最低でも、原発の危険性を学び、避難訓練もしながら、リスクを低くしていく。
この最低レベルのこともせずに、再稼働に賛成、反対は考えられないはずですよね。
我々の子供達を守ろうという視点で考えたら、自ずとすべき行動が見えてくると思うのですが、あなたはどう考えますか?
今回の珍言爆言
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子供達を守るには?と考えたら、難しく考える必要はない。
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