よく「やらずに後悔するよりやって後悔したほうが良い」とか、「死ぬときに後悔しないように」というような、モチベーションを上げようとする言葉がありますよね。
喰わず嫌いは良くないよ、どうせなら行動してみた方が、たとえ失敗しても後悔することは減りますよ、という感じのニュアンスで用います。
あ、私もよく使ってますけど・・・(苦笑)モチベーションを上げさせる時に便利なパワーフレーズです。(笑)
けどですね、やらずに(行動せずに)後悔することってあるのだろうか?と、(ひねくれ者の)私なんかは思うんです。
逆に言えば、後悔することというのは、全て何かの行動をした結果なのではと思っています。
たとえば、死ぬ前に、「あぁ、もっと健康を大切にしたら良かった」と思う人、いそうですよね。
けど、その人の人生において、「健康」よりももっと大事なモノを選んできたはずです。
例えば、暴飲暴食して美味しいものをたらふく食べたりとか、不摂生をして朝まで遊んだり、めちゃくちゃしながらもエンジョイしたてきたはずですよね。
つまり、「あぁ、もっと健康を大切にしたら良かった」というのは、健康という観点では多少影響があるかも知れないけど、自分がしてきた(わがままな)行動から得た快感は忘れてしまって、今、死を意識した時に、もっと健康で、この痛みや恐怖から逃れたいと思っているわがままということなのかも知れません。
「健康」か「好きな暴飲暴食」かと決断をする時には、「好きな暴飲暴食」を選択しているというのは、「選択」という判断=行動ですね。
「好きな暴飲暴食」を選んだことについての後悔は小さく、「健康」を選ばなかった後悔の方が大きい。
これだけ見たら、結構、無いものねだりのわがままな野郎です。
しかし、少し科学的な言い方としますと、人間の脳というのは、記憶を美化して行く作用があるので、自分が選んだ「好きな暴飲暴食」は美化される傾向にあります。
一方、「健康」を選ばなかったという行動については、意識(記憶)が増幅されていくので、いつまで経っても「後悔」するようになる。
と言うことは、どんどん自ら選んで行動して、どんどん記憶を美化していけば、死ぬ前の後悔は減っていくということですよね。
あ、そう言うことか! だから、「やらずに後悔するよりやって後悔したほうが良い」なんでしょう。
けど、けどですね。
これじゃ、行動して失敗したことも、「美化」という忘却の彼方に追いやってしまっている結局ワガママ野郎というです。
むしろ、初恋なんかは告白しなかったという行動を選択した記憶を美化する方が良いのかも?とも思ったりします。
けど、まぁ、それもひっくるめて、こういう事が人間の営みということですし・・・。
ということで、今回の無理矢理まとめ。
- 行動せずに後悔することは、そもそも認識されない。
- やらなかったことは、何か別の行動を選択した結果である。
- 行動したことの記憶は美化される。
今回の珍言爆言
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やらなかった事の記憶を数多く美化しながら死んで行くのも、人間らしい生き方。
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