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【コラム】人間様が持続可能な社会と考えている時点でおこがましいかも知れないという話

持続可能な社会,食物連鎖,クマが民家に

「ある日、森の中、クマさんに出会った♪」は、ご存知「森のくまさん」の歌詞ですが、どうやら最近は森の中に行かずともクマさんが民家の方まで出向いてくれるようです。

 

 

最近、クマさんに襲撃されて被害に会われる方(人間)が多発しているようで、少し問題になってますね。

 

 

実のところ、冬眠前に食いだめをしておきたいクマさんが、餌不足に直面して、人の住む地域に出て来ているんですけど・・・。

 

 

そんなクマさんに襲撃されるということに対して、クマが民家に寄り付かないように、里山の木に実ったままになっている柿の実を収穫し、人間様が先に食べてしまおうと試んだニュースがありました。

 

クマ対策で「シブガキ応援隊」

参考:(ここ最近、毎年やっている試みのようです。)

blog.nagano-ken.jp

 

 

クマは一度エサがあると知ると、何度も来る習性があるようなので、餌が無いことを知らせるのが目的だということです。

 

 

え?じゃ、エサに困ったクマさんは、また別の地域の民家を襲うではないの?と私なんかは思ってしまうのですが、どうなんでしょう?

 

 

野生動物と人間の共生というのは、実に複雑で微妙なバランスの上にあって、お互いがwin-winになるには、とても深く考慮しないといけません。

 

 

ということで、思い出したエピソードがあります。

 

*********

 

アメリカにあるスペリオル湖が、ある年(1908年)激しい寒波が来て、湖が全面結氷したことがありました。

 

 

それまでは、湖に浮かぶ離れ島には大型の哺乳動物がいなかったのですが、その結氷した上を伝って離れ島に鹿が数十頭渡ってしまいます。

 

 

春になって、雪が溶けたのですが、その島は餌となる草木が豊富で、鹿にとっては快適すぎました。

 

 

草や木の芽を食べまくって、鹿の数がどんどん増えていきます。

 

 

やがて鹿が植物を食い荒らしてしまい食料不足になって、今度は餓死する鹿が発生。

 

 

その後は、個体数を減らし痩せこけた鹿が、ギリギリ生存するようになります。

 

 

そんな折に、またもの凄い寒波がやってきて、湖が結氷してしまいます。

 

 

その時は、離れ小島に狼(オオカミ)が数十頭迷い込んでしまいます。

 

 

そして春になったのですが、狼は、全部鹿を食べ尽くしたか?

 

 

そうはならなかったんですね。ここが自然の不思議な所なんです。

 

 

狼が鹿を食べたのは食べたのですが、一定の数まで減ると狼は鹿を食べるのをやめました。

 

 

すると、それまで離島の草を食いつぶしていた鹿の数が減ることによって、草が育ち、痩せこけていた鹿に十分な餌が行き渡るようになり、鹿が肥えてきました。

 

 

つまり、その島の中で、食物連鎖のピラミッドが出来てしまったんです。

 

持続可能な社会,食物連鎖,クマが民家に


 

特定のある動物を保護したり、駆除したりすると、食物連鎖のバランスが崩れて、また別の被害が発生するというような事例は多くあります。

 

 

参照:


シカを救おうという運動が時々起こるけれど・・・

 

 

さて、クマが人間の住むエリアにやってくるので困るということで、クマの餌となりそうな物を先に収穫し、人間が食べてしまおうとする活動。

 

 

これが、人間にとっても、野生動物にとっても、Win-winの関係になるのだろうか?と考えた時、新たな問題の引き金になっていないことを願ってやみません。

 

 

今回の珍言爆言

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

自然は大きい。人間の思考は小さすぎるので注意が必要。

♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪

 

imakokowoikiru.hatenablog.com

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