大惨事につけこんで実施される過激な市場原理主義改革=「惨事便乗型資本主義」「惨事活用資本主義」「災害資本主義」「火事場泥棒資本主義」について実例とそのメカニズムについて解説された内容です。
シカゴ大学の経済学者ミルトン・フリードマンとシカゴ学派が実施してきた「改革」、つまり政府の規制や介入を排し自由市場のメカニズムに任すことで行われてきた「反革命運動」という劇薬の内訳について書かれています。
何か大きな政変・戦争・災害・パニックがあると人々はショック状態で思考能力が落ち、それにつけ込んで、(大抵は一部の人に支配が集中するような)変革を起こそうとする動きが起こる。
チリの軍事クーデター(1973年)、天安門事件(1989年)、ソ連崩壊(1991年)、アメリカ同時多発テロ事件(2001年)、イラク戦争(2003年)、スマトラ島沖地震 (2004年)による津波被害、ハリケーン・カトリーナ(2005年)などの後、社会はどう変わったのか? この動乱を利用して富や権力を手中に収めた一部の人々、公共部門の民営化、福祉・医療・教育などの社会的支出の削減が断行され、窮地に追い込まれた多くの国民がいることに気づかされます。
さて、今起こっている「コロナ・ショック」は、我々にどんな試練(変化)を与えるのだろうか?
思考停止せず、状況を冷静に判断し、後世の日本人にバトンタッチしていかないといけないのです。
ミルトン・フリードマンの「ショック療法」にかからない為にも相手の手口を熟知する?↓
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