戦前の日本でなぜエリートたちは共産主義にシンパシーを覚えたのか? 急速な近代化の中における日本社会の苦悩の変遷がよく分かる著作です。
そして、なぜ現代においても、政治的な思想がグデグデで成熟していない政治家、エリート(官僚)がたくさんいるのか? 考えさせられる内容でした。
戦前のエリートは、「日本の魂」と「社会主義」という二つの相矛盾する価値観を抱え、どうしていいのか分らなかった「二重人格」だったと著者は指摘しています。(「おわりに」より)
今こそ、古来から続く日本的な良さを再認識し、頭でっかちな「思想」を参考にしつつも、少し横において富国強兵をしないといけない時なのでしょう。
そのためにも、経済政策(デフレ化政策)は危険である事を歴史から学ぶ必要があると思います。
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