1945年に自殺した本物のアドルフ・ヒトラーが、タイムスリップで2011年にやってきて、そっくりさんと間違えられて、テレビに出演すると、人気者になるというストーリー。
よく出来たヒトラーのそっくりさんと思われて、テレビに出演すると、その演説力に人々は魅了され、人気者になっていきます。
そして出版した本がヒットし、映画化され、ヒトラーは自身の野望のために動き出す・・・。
私が鑑賞したのは、ドイツ語のセリフで字幕が中国語だったので、細かいニュアンスは理解出来なかったのですが、結構インパクトがありました。
ドイツが抱えている問題(EUというグローバリズムの中で失っていくドイツ人らしさ、もちろん失業の問題など)、ヒトラーに対するドイツ人の評価、これらのことを指摘しつつ、全体としてはコメディとして仕上げいる「大人」の映画でした。
映画の途中は、少しわかりにくい部分(ドイツ人でないとよく分からない部分?)があったのですが、後半は目が醒めるようなまとめ方。
民主主義とマスコミって、一歩間違えれば「ヒトラー」を産んでしまうものなんですね。
ヒトラーがドイツ中を地道に回って、民衆と会話、議論をしていくシーンがあったのですが、これこそ「政治」「民主主義」なのでは?と思ってしまいました。
そう考えると、日本人は、先の大戦も、きちんと咀嚼して自分たちのものに出来ていないのでは、思ってしまいます。(ドイツ人は大人だ!)
非常に勉強になった作品です。(甘めの★4つにしています。)
ヒトラーが現代にいたらどんな政治をするのか知りたい?→
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