橘玲さんの視点は、いつも参考になります。
この著作では、今の「中国」から見える中国人の民族像を分析しています。
少し長いですが、「あとがき」より引用します。
「私はずっと、資産運用において個人のリスクと国家のリスクを切り離すことを提言してきた。日本が財政破綻し、円が紙切れになることを心配するひとがたくさんいるが、この不安は一定の資産を外貨建てにするだけで解消する。
通貨の価値は相対的なものなので、円が紙切れになればその分だけ外貨の価値は大きくなり、トータルでの資産は何が起きても変わらない。
中国や韓国とのやっかいな歴史問題についても、考え方はこれと同じだ。
現代史についての基礎的な知識を持つことは大事だが、どちらの歴史認識が正しいかを議論することには意味がない。
ひとは誰も、自分の見たいものしか見ないし、自分の理解したいものしか理解しないからだ。
だったら、国家の歴史認識と個人の人間関係を切り離せばいい。
国家同士のくだらない诤いを離れてつきあえる友ができたなら、これほど素晴らしいことはないだろう。
マスコミで報道されていることだけを見ていては、歴史問題の本質というか、
個人がどう対処すればいいのかが見えてきません。
最終的には、同じ人間なので、腹を割れば、分かり合えるっていうことですよ。
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