お薦め書籍・読書感想
仕事に役立ち、教養が深まる。そして、人生が豊かになる映画の鑑賞術を説いた内容です。 もうちょっと深く映画を見る事で、もっといろいろ学べますよ、という事です。 いろんな視点で映画を観ることは賛成ですが、まぁ、ちょっと「違うかなぁ」と思えること…
『大日本沿海輿地全図』を作成した伊能忠敬の紹介とその「伊能図」を楽しむ内容。 これは楽しかった! 日本の国土を足で測った伊能忠敬。 なんと50歳を超えてから、この大事業を始めたというから驚きです。 古地図と現在の地図を比較する事によって、災害な…
不登校になった息子を持つ検事の寺井啓喜、容姿にコンプレックスを持ちながらも自分を変えようと努力する女子大生の神戸八重子、地元で就職しながらも秘密を持ち馴染めない契約社員の桐生夏月、それぞれの人生が、水に対する性欲と関わることでだんだんと重…
明治から激動の昭和を生きた実業家山下太郎氏の生涯を描いた内容。 山下太郎は、大正時代にオブラートの開発に成功し、その製造の特許を売った資金で、ロシアから鮭缶を仕入れしたり、上海から米を仕入れたり、満州で満鉄社員の社宅を請け負ったりした実業家…
日本の古典(古文)から下ネタ、エロ描写、濡れ場を国文学者である田中貴子先生が厳選し、田中圭一先生が漫画調で現代語訳にして解説した内容です。 思わず吹き出したセクシィ古文の数々、日本人の性愛に対する感覚の一部が伝わってきて、少し感動もしました…
生物は1個体単体で生きているのではなく、複数の個体がネットワークを作るように結び付き合いながら生命を引き継いでいるという事です。 人間も然りで、そのネットワークの力を大切にすると、いわゆる利他の精神となり、幸せ(本来の生物の生き方)になれる…
2034年、中国軍がアメリカ軍にサイバー攻撃を仕掛けネット遮断に成功し、空母を撃沈したのをきっかけに核戦争へエスカレートして行く・・・という内容の小説です。 中国軍のサイバー攻撃で、情報丸裸にされたアメリカ軍はボコボコにやられてしまい、F-35が制…
最新のアンチエイジング含む「予防医学」の知見をホリエモンがまとめた書籍です。 日々刻々と進化している医学のテクノロジーと、それをどのように活かすべきか、とても刺激になりました。 私の人生訓は「腹八分目」なのですが、これはやはり健康には良いと…
科学的に正しい脳の癒し方、瞑想法を使ったマインドフルネスの方法を、潰れかけのベーグル屋を再建するエピソードを通して解説している内容です。 よくある潰れかけた店を、よそ者が入って再建するけど最初は上手くいかず、瞑想をすることでだんだん店が良く…
1999年山口県光市で発生した「光市母子殺害事件」についてのノンフィクション。 被害者の夫であり父である本村洋さんが、少年法によって幾重にも守られた犯人の権利、前例主義・相場主義で凝り固まった司法、マスコミ報道に対して、これでは被害者とその家族…
2020年の著作で、ニュースなどでよく聞く科学のキーワードを分かりやすく解説している内容です。 「ゲノム編集」「IoT」「PCR検査・抗原検査・抗体検査」「ブロックチェーン」「人工知能」など最新の技術から、教科書に習ったような内容まで、広く浅く取り扱…
藤子・F・不二雄先生版、まんがの描き方教室です。 「ドラえもん」などF先生の作品をふんだんに例にしながら、まんがの描き方のポイントを解説しています。 F先生自らの分析から読むと、さすが「ドラえもん」は良く出来ています。 子供の時は気づかなかった…
恒星としての太陽について、イラストを交えて優しく解説している内容です。 これを読んでみると、太陽はものすごいエネルギーを抱えている恒星という事以外、まだまだ謎が多いとのこと。 太陽が持つエネルギーに比べたら、我々人類が活動するのに必要なエネ…
中学生のヒロトは図書館に置き忘れられた「みんなの経営の教科書」という本を見つけ、そこに書かれたビジネスを実践していくという物語。 物語を通して、経営やビジネスをわかりやすく理解できる内容になっています。 まぁ、最後はSNSでバズって大成功という…
自殺を試みたが失敗し生き延びた羽仁男は、「命売ります」と新聞広告に出し、そこに来る依頼に身を委ねることにした。 次々と舞い込む依頼を難なくこなす羽仁男は、やがてとある組織に睨まれることになり・・・というストーリー。 三島由紀夫の考える命の軽…
この地球で起こる美しい自然現象を、色鮮やかな写真で紹介し、その仕組みを科学的に解説している内容。 わかりやすい解説で、その自然現象がどのような成り立ちで発生しているのかが理解できて、勉強になりました。 発生する要因を知っているだけで、より親…
「時間貯蓄銀行に時間を預けると利子がつく」というタレコミで、ゆとりのある生活を楽しんでいた人々の時間を盗む時間どろぼう達。 やがてギスギスした街に変わっていく異変に気付いた浮浪少女モモは、カメのカシオペイアに導かれ、時間の国のマイスター・ホ…
SFの巨匠ロバート・A. ハインライン氏の短編小説集です。 収録作品 ジョナサン・ホーグ氏の不愉快な職業(The Unpleasant Profession of Jonathan Hoag) 象を売る男(The Man Who Traveled in Elephants) 輪廻の蛇(All You Zombies) かれら(They) わが…
経済の理論から見るとどう考えてもおかしな中華人民共和国の経済状態。 役人の忖度しまくりの経済実績を積み重ねてきたお陰で、どうしようもない実体のはずなのだが・・・。 という内容の対談でした。 最後は誤魔化しきれなくなって経済破綻するのでしょうけ…
音楽に関係ある名作映画を150作品紹介している本です。 これらの作品を観たら、思い出したようにギターを弾きたくなる? そういうコンセプトの本ですが、必ずしも「ギター映画」の紹介だけではありませんでした。 結構の割合で鑑賞済みの作品がありましたが…
ご自身もマンガ家であり、マンガ研究家でもあるみなもと太郎先生による「マンガ史」の第1巻。 戦前から60年代後半、漫画の週刊誌が出てきた頃までを扱った内容なのですが、残念なことに第2巻はありません。 というのも、著者のみなもと太郎先生が、2021年…
日本人の行動を規定している「空気」という絶対権を持った"妖怪"="忖度”について解説されている内容。 日本人にとっての場という「空気」は、一度醸成されると覆すことが非常に困難な”雰囲気”となる。 山本氏はこの点を文章化し、日本人の行動決定における問…
さまざまな理由で、立ち入り禁止区域になっている場所を紹介している本です。 秘密の基地、謎の秘境、噂の施設、どれもワクワクするエリアばかり。 圧倒的にアメリカ合衆国内に存在する「秘密の場所」が多かったです。(どれだけ悪巧みをしているのだ!) し…
宮沢賢治の代表的な作品を収録した内容です。 子供の頃では分からなかった味わい深さを噛み締められる年齢になりました。 どの話も、説教じみたものはなく、心に染み入るように何か気づきのような感動を与えてくれるものばかり。 何回も読んで、もっとその本…
昭和の大作詞家阿久悠先生が晩年連載した「日本人らしいひと」を書籍化した詩集です。 どことなく懐かしい昭和の感じがしつつも、人間として当たり前の温かさが伝わってくる詩が収録されています。 「自由で強くてやさしい子を凛としていると言います。」 そ…
ちょっとミステリアスで、ちょっとハートウォーミングな東野圭吾先生の短編作品集です。 短編でこそ、その作家の実力が試されますね。 無駄な装飾がとことんまで研ぎ澄まされているからこそ、爽快感が余計に感じられます。 「こういうオチかな?」と想像を働…
古来から日本で編み出されてきた文様と、それが使われている作品をまとめた内容。 当たり前に使われている文様も、よく見れば様々なパターンの組み合わせだったり、作者の意図が少しは理解できる感じがして、不思議な感覚になりました。 写真で掲載されてい…
こういう日本史の勉強だったら、絶対楽しく勉強できたのに!と思える”ねずさん”(小名木先生)の日本の歴史の隠れたエピソード。 歴史の転換点で、日本人がどのように考え行動したのか? 我々の心には、どんな魂が宿っているのか? 今となっては教科書に名前…
物質転送機「テレポッド」を開発した天才科学者セス・ブランドルが、自分自身を転送させる事に成功。その時、一匹のハエが物質転送機の中にいたことも知らずに・・・というストーリー。 人間とハエが遺伝子レベルで融合してしまったことにより、自分の肉体が…
メキシコで制作され永らく行方不明になっていた岡本太郎の巨大壁画「明日の神話」を再生したプロジェクトの軌跡をまとめた内容。 朽ち果てていた芸術作品を復活再生させようとするドキュメントで、関係者の熱い想いが伝わってきました。 そして完成した巨大…