昨日のトピックでは、“ダバダ~ア♪ ダーダバダ~♪ ” 違いの分かる男ということを見せつけようと、日本と中国・朝鮮半島の違いを、「島国」と「大陸」の歴史・文化的な違いから考えてみました。
今回の違いのわかる男のCMはこちら→
「ネスカフェ ゴールドブレンド 違いのわかる男 遠藤周作」編
- 「島国と大陸で、歴史が違うのは、分かる。けど、同じ大陸でも、例えば中国とインドとではかなり違う気がする。」
- 「島国である日本は、海という国境があるからでしょ?では、フィリピンとか、インドネシアはどうなの?」
このような指摘&疑問を頂きました。
はい、まず前回考えたように、地理的(地政学的)な違い(歴史・文化)がベースにあるを理解した上で、今回はちょっとややこしい話。
それは「主義」とか「思想」という話です。(超簡単に説明したいと思いますので、拒否反応を示さずに、最後までお読みください。)
どうも、人間というのは、何人かが集まって集団(グループ)になると、「わしは、こうなんや!」と言いたくなるものなんでしょうね。
それが大きくなっていくと、「主義」とか「思想」とかに発展していきます。
この「主義」自体は悪いことではないのですが、必ず行きすぎてしまって、弊害が出て来ます。
ということで、今回は、日頃何と無く使っているけど、きちんと理解していないので世界情勢を理解しにくくしているこの「主義」とか「思想」について、噛み砕いて解説してみます。
「資本主義」
解説:世の中を良くするには、何か(資本)を差し出して、その見返りを得ることにすれば良くなるじゃね?
弊害:金を集めた者が一人勝ち。あとは奴隷。奴隷は死んでも仕方ないね。
「社会主義」
解説:資本主義は残酷すぎるから、分け前をみんなで分けたら良いんじゃね?
弊害:一生懸命働くと損するので、みんなコソッと手を抜こう!(昔のソ連がそんな感じ。)
「共産主義」
解説:分け前を平等にするんじゃなくて、社会を良くしつつ、分け前や使い方も平等にすれば良いんじゃね?
弊害:生産が落ちた時は、全滅しちゃう!それは嫌なので、無理やり人口を減らしちゃえば良いんじゃね?(粛清ってヤツです。)
経済的な側面はこんな感じですかね。それでは政治的な主義について。
「民主主義」
解説:みんなで選挙して、代表(議員)を選んで、その人に政治をしてもらおう。
弊害:議員は、選挙に当選するために、どんな嘘でもつくよ!(全員がそうではないですけど。)
「独裁主義」
解説:民衆はアホだから、選挙してもロクなことにならん。なら、ワシがやるわ!
弊害:独裁者のいうことを聞かないヤツは、生かしてはおけん!(粛清ってヤツです。)
そして、権力のあり方について。
「君主制」
解説:国の統治は、王様が仕切るよ!
弊害:たまに王族の中からも、政治に興味のないヘンテコな人が出てきて、エイラいこっちゃになっちゃう。(そして国が滅びる)
「共和制」
解説:うちには王様がいないから、代わりに大統領がやるよ!
弊害:大統領が変わったら、急に方針が転換されることもある。
これを見れば分かると思いますが、どれも一長一短があって、「完璧なものは無い」とわかります。
そして、人間はまた色々考え出すんですね。
「グローバリズム」
解説:良いものは世界中に広めよう、そうすれば安く買えるし、平等にもなるし、もっと儲かるよ。
弊害:儲かるのは一部の人ばかり。その他は奴隷でいいっしょ!
「ナショナリズム」
解説:やっぱ地域(国)を大切にしないとあかんわ。その為には、国が保護もしないといけません。
弊害:競争相手いないから、品質もサービスも良くならないし、価格も安くならない。
はい、とりあえず国とか国家とか世界情勢とかを考える上では、これくらいの「主義」や「思想」を分かっていたら、かなり成り立ちが理解できると思います。
これら様々な「考え」の組み合わせで、「国」が出来ています。
例えば、日本の場合は、
「資本主義」(一部「社会主義」)で、天皇がいらっしゃるので形式上は「君主制」ですが、政治の執行は「民主主義」。
島国の気質が強いので、「ナショナリズム」かと思いきや、「グローバリズム」の方向に偏っている。
一方、中国の場合は、
国が成り立った時は、「社会主義」「共産主義」だったけど、「資本主義」に方向転換し、急速に経済が発展。
政治システムは「独裁主義」色が強い「共和制」。大陸文化は、どうしても「グローバリズム」の力が強くなる。
ちなみにアメリカ合衆国は、
基本「資本主義」ですが、「社会主義」思想の強力な「グローバリズム」の力も強い。
政治システムは「共和制」で「民主主義」の代表になっています。
最近、行き過ぎた「グローバリズム」を正そうと「ナショナリズム」色の強い大統領になりました。
さて、もし、あなたが、世界の(裏の)支配者だったとしたら、どういう「考え」で、どの仕組みを使いますか?
考えてみてください。
もし、単純に金儲けだけをしたいのであれば、「ナショナリズム」で「資本主義」ですよね。
ただし、平等を大事にする「社会主義」的な思想も「ナショナリズム」と上手く合うので、育てていく。
そして、政治的な「考え」が異なる国同士を争わせて(たまには戦争もけしかけて)、双方から漁夫の利を得る。(武器を双方に売るとかね!)
あれ? これって、世界情勢に似ていると思えて来ませんか?
そもそもこれらの「主義」とか頭で考えたシステムって、ここ数百年に出来てきたもの。
かなり人工的(ある意味、西洋的で大陸的)なモノですし、先ほども述べましたが、決して完璧ではなく、むしろ欠点だらけです。
あれれ? そう考えると島国文化の日本は、こう言った「主義」ができる前から、「国」として存在していて、耐えることなく継続していたのではないか?
だから、日本にこれらの「主義」を当てはめても、なんかしっくり来ないと感じることはないですか?
はい、ということで、次回(最終回)は、かなり特殊な我が国「日本」について、考えていきたいと思います。
今回の珍言爆言
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考えすぎた思想は、必ず歪みを作る
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