日本には、言葉に魂(霊)が宿るという考え「言霊信仰」があります。
あまり縁起の悪い言葉、運気が下がるような言葉を発していると、現実もその通りになってしまう。
だから、そのような言葉は発しないよう気をつける。
むしろ、前向きな言葉、運が良くなる言葉を発することが大事。
言わば、「ポジティブ・シンキング的言葉使い」ですね。
はい、これは全く正しいと思います。
一方、リスク管理(危機管理)の観点から言われるのは、「最悪の状況を想定して、それを回避しなさい」ということがあります。
例えば、「もし、この受注が取れなかったら、会社が倒産するかも知れない」とか「もしこの方法に失敗したら、全財産を失うかも知れない」と、考え得る最悪の状況を想定してみる。
そして、それを回避する方法を、合理的積み上げて行くと思考法のことですね。
一度、最悪の状況を想定すると、人間は冷静になれますので、冷静に解決案を考えられるという訳です。
この方法は、これで正しくて有益な方法と言えるでしょう。
しかし、危機を回避するために「最悪のこと」を想定してみたら、今度は言霊が「最悪のこと」を引き寄せてしまったら?
あらら、そりゃ大変だ。
だから、最悪のことは想定せずに、常に「前向き」な言葉だけを使う。そうすれば、最悪のことはやってこないんだ!!
そんな風に、思っていませんか?
実は、これこそが、最悪に「最悪」な思考パターンなんです。
「前向きな言葉だけを使っていたら、最悪のことはやってこない」こんなことが出来れば、世の中、苦労しないし、平和ですわな・・・・。
例えば、地震のことを考えればよく分かると思います。
地震に遭遇するのは嫌だからといって「地震はこない、地震はこない」と頑なに信じて、防災対策をしなかったとしたら?
けど、日本のどこでも地震は発生する可能性があることは、みんな知っています。
また、いつ地震が発生するかは、誰も分かりません。
いくら、前向きな言葉を使っても、地震は発生します。
そのために、例え使用することが一生無かったとしても、防災対策するのが、本当の意味で「前向き」な対策と言えるでしょう。
では、言霊信仰と、最悪の状況を想定すべき危機管理とが矛盾しない方法はないのでしょうか?
もちろんあります。
地震の例がわかりやすいの使いますが、正しく言霊を使うのであれば、「地震がいつ来ても被害を最小限にするために、どうすべきだろうか?」ですね。
こういう思考パターンで言葉を発すれば、最悪のことを回避する方法を考えられるんです。
ポイントは、「(最悪な状況)を回避するには、どうすればいいか?」と言葉を発し、考え、行動することなんです。
今回の珍言爆言
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言葉を矛盾なく使うと、答えが見えてくる
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