何年か前に「はだしのゲン」が図書館から撤去された(閉架図書にされた)というニュースをあったそうで、今更ながら「はだしのゲン」を大人読みしてみました。
(このニュース自体、私は日本にいなかったので知りませんでしたので。)
子供の頃に読んだ時は、思想的や表現的な部分について全く意識せず読んでましたので、今、大人になってどう思うか? 再確認してみました。
それで、大人になって、「はだしのゲン」を読んでみての感想。
まぁ、大きな意味で、GHQに植えつけられた戦後の(いわゆる左翼的な)自虐史観は感じられたんですが、それだけではなく、アメリカ軍、アメリカ合衆国への批判も含まれてました。(もちろん、日本の帝国主義や、昭和天皇に対する批判は、数大きくありました。)
しかし、それよりも、弱者への無慈悲な差別や、戦前と戦後で180度違うことをいう無責任な「大人」に対する批判の方が大きいと感じました。
普通に生活をしていた庶民が、ある日突然、原爆の被害を受けて、差別を受けるという不条理に対する怒りや批判というのは、国際政治の知識がない一般庶民であれば持つ当然の感情でしょうね。
ただ、天皇に全責任があるという考え方は、当時の日本人にはあったのかな? この部分は、戦後教育を受けた人にGHQが植えつけた考え方なのではないか?と、私は思っています。
作中に、首をはねたり、女性を乱暴したりする場面がありましたが、この点については、それこそ戦争の悲劇なんですから、必要な表現かと思います。(この場面自体も、史実とは違う可能性は否定できないのですが・・・)
個人的には、「はだしのゲン」も含めて、大東亜戦争とはどういうものだったのか?と伝える作品は、制限をかけずに閲覧できるようにすべきだと考えます。
(↑これは、この通りだと思いますね。)
やはり我々読者の方が、どう情報を選んでいくのか?が大切なんです。
改めて「はだしのゲン」を読んでみる→
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