【コラム】運が良いと思う方が良いのか？悪いと思っても良いのか？

松下電器（現・パナソニック）の創業者である松下幸之助さんは、社員を採用する時、面接で「あなたは運が良いと思うか？」という質問をしました。

その時に「運が悪い」と答えた人は、どれだけ高学歴や有能であっても不採用にしたという話は有名です。

一方、100均で有名なダイソー（大創産業）の創業者である矢野博丈さん（現・同社会長）は、「自分が運が悪い」と思い続けていたそうです。

事業を色々立ち上げてもなかなかうまくいかず、やっと軌道に乗りかかった移動販売の仕事をしている時に放火にあい、自宅も事務所も焼けてしまったとのこと。

どん底を味わった矢野さんは、「やっぱり自分は運が悪い。これも仕方ない。」とすべてを受け入れました。

その後、「これでも100円？」という価値ある商品を薄利多売でも売り続けて、今の「100均」というジャンルを確立して、大成功を収めました。

という訳で、今回のテーマは、「運が良いと思う方が良いのか？運が悪い方が良いのか？」ということなのですが・・・・いきなり結論です。

自分の人生を「運のせいにしてはいけない」ってことですね。

気分的には、「自分が運が良い」と思った方が良いでしょうけど、どう考えても「不運」なことが起こることはあると思います。

その時に、「運が良い」と思えば、そういう見方ができるでしょうし、「運が悪い」と思えば、そっちの側面が見えてくるでしょう。

つまり大切なのは、どっちの側面もあることに気づかないといけないということです。

「運」のせいにして、「思い込めば」反対の側面が見えにくくなります。

ということは、本当に見つけるべきコトが見つけにくくなる場合がある訳ですね。

では、どう考えたら良いのか？

はい、「運」じゃないんです。

「運」のせいにしてはいけないんです。

むしろ、ダイソーの矢野会長のように「これも仕方ない」と受け入れる心。

その状況を素直に見つめる心といったら良いのでしょうか？

誰かや何かのせいにするのではなく、受け入れて、次に進むこと。

これが続けられると、結果的に「運が良かった」ことになるのでしょう。

もし、今、松下幸之助さんがご存命で、彼の面接を受けられるとしたら？

「あなたは運が良いですか？」と質問する幸之助さんに対して、「私は、何事も運のせいにせず、物事を素直に受け入れるようにしています。」と答えます。

採用されるかな？

幸之助さんなら「あんさんは、うちの会社（パナソニック）なんかに来ないで、自分自身で社会に貢献できる人物や」と言ってくれそうですね。

つまり、「不採用」です。チーン♪

今回の珍言爆言

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必ず見えていない面があることに気づくこと

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