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自分の意見なんかより、周りの人に合わせる方が重要?ケインズの「美人投票のアナロジー」

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参照:International Pageant of Pulchritude - Wikipedia

 

早速ですが、以下の問題を考えてみてください。

 

これからあるアイドルグループの総選挙が実施されます。

 

メンバーは補欠員も含め100名います。 選挙は投票数トップ6人が、新しく発売されるCDのジャケット写真に採用されるというものです。

 

さらに選ばれたトップ6人を予想し、全員的中することができた投票者には、特別なプレゼントが贈られます。

 

あなたがこの予想レースに参加するとしたら、何を基準に6人を選びますか?

 

A:自分が美人(または、可愛い)と思う子を選ぶ

B:他のファンが美人(または、可愛い)と思うであろう子を選ぶ

 

答えを先に述べると、もしあなたが特別なプレゼントを欲しいと思うのなら、「B」を選択しないといけません。

 

つまり自分の好みで6人を抽出するのではなく、他の投票者の好みを予測して6人を選択しなければならないのです。

 

しかもこの予想レースに参加している他の参加者もすべて同じ見方で、この間題を眺めています。 こうなると、このアイドルグループの総選挙で選ばれる6人は、必ずしも綺麗な人(美人)が選ばれるとは限りません。

 

みんなが選ぶだろう子を予測して、選ぶということです。 つまり、勝ち馬を的確に予想して、それに乗る必要がある訳です。 

  

投資家の心埋と相場(マーケット・投資市場)の関係性は、非常に大きいものです。

 

逆に言うと、相場というのは、投資家の心理が反映されたものと言っても良いのかも知れません。

 

ケインズは、1930年代イギリスの新聞などで流行っていた美人投票コンテストの様子から「株式相場が新聞紙上の美人投票に類似している」と指摘しました。

 

これをケインズ美人投票のアナロジー」といいます。
(アナロジー:Analogyとは「類似していること」という意味です。)

 

ケインズは、著作『雇用・利子および貨幣の一般理論』に、次のように書いています。

 

「投票者が女性100人の写真から最も美しい6人を選び、その選択が投票者全員の平均的な好みに最も近かった人に賞品が与えられると言う新聞投票がある。 この投票では、各投票者それぞれが個人的に美しいと思う女性を選ぶのではなく、他の投票者の多くが美しいと思うと考えられる女性を選択しなければならず、しかも、どの投票者もすべてこうした見方でこの問題を考え、他の投票者の動きを眺めている。 それは、投票者個人が自分の最善の判断のもとで本当に美人と思う女性を選択するケースでもなければ、逆に平均的な意見に基づいて美人を選択するケースでもない。 このケースで当業者が行う事は、平均的な意見がどのような平均的意見を期待しているかを予測するだけである。」

 

簡単に要約すると、相場の動きを考えるというのは、美人投票で、自分が誰のことを1番綺麗と思うかは関係なく、他の投票者が「誰を選ぶか」を考えるのと似ているということです。

 

「勝つためには自分の好みの女性に投票するのではなく、たぶん大多数の人が美人だと思いそうな人に投票しなければならない。」ということですね。

 

相場で重要なのは、相場を動かす材料の選定やその動向予測にあるのではなく、それを市場参加者たちがどう判断すると考えるかということなのです。

 

市場参加者の心理の読み方がポイントになってくる訳ですね。

 

相場では、たとえ自分がA社を良いと思っても、みんながB社の株のほうを良いと思っていると考えられるのであれば、自分の考えにこだわりすぎずに、B社の株を買うことが大切なのです。

 

また同時に、集団と共に行動しつつ、時機が来たら、素早くそこから抜け出すと言う冷めた判断力も必要となります。

 

自分の心理をちゃんとコントロールできるか、運用ルールは確立してあるか、判断基準は統計的に妥当なのか、このように「他人の予測」を予測する為に、うまく他人と同調しつつ、うまく逃げる客観的な判断材料を多く持っておく必要があるのです。

 

常に逆のポジションを想定しながら、いかに思い込みを排除することができるかが、相場に参加する上で大切なことだと言えるでしょう。

 

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