最近、経済の側面から世界史を振り返る内容の本を読んでいるのですが、この本を読んでいたら、小学校の時の先生のことを思い出しました。
たしか、小学3年か4年の時だったと思うんですが、その先生は社会の授業の時に教科書を使わずに、何かの本をプリントしてくれて授業をしてくれたんです。
もちろん、その本のタイトルも覚えていないのですが、内容は、人口推移の側面からみた日本の歴史といったものでした。
その中で、今でも覚えていて、印象的だったのは、江戸時代のことです。
江戸時代は約260年続いたのですが、日本の人口は、本当に緩やかな伸びというか、ほぼ横ばいの約2000万人を推移していたそうです。
(最新の研究結果ではないので、信ぴょう性は不明ですが、この本ではそう書かれていたと記憶しています。)
大切なのは、この現象をどう考えるかなんですね。
- 江戸時代というは、庶民にとっては案外過酷な生活環境で、人口は増えなった。
- 飢饉や疫病が度々発生していて、人口が伸びなかった。
- 都市部と農村部とで格差がかなり大きかった。
- ひょっとすると人工的に人口を調整する制度(間引き)があった。
などなど、あれこれ想像して、いろいろな仮説を立てられる訳です。
そして、今でもその授業の中で、仮説を立てたことを覚えています。
これが大事ではないかなぁと思うんです。
これこそ、教育じゃないかな?と。
一方、中学生の時の社会の授業なんて、全く覚えていません。
特に年号とか、ほぼ壊滅的に覚えていませんね。
社会科の先生の顔の特徴や口グセは覚えているけど・・・・・(笑)。
つまり記憶力を測るテストの為の勉強というのは、短期記憶なのですぐ忘れてしまいます。
テストが終わったら、大半のことは忘れてしまう訳ですね。
一方、想像力を使った学習は、長期記憶になるので、忘れにくいんですね。
むしろ、「人口動態」や「経済力」から歴史を見るという方が、すんなり頭に入ってきて面白いんです。
現実の社会が、どういう理由で動いているか?そこと直接連動しているので、もっと面白く感じます。
そう考えたら、私の小学校の時の先生は、当時としては、かなり実験的な授業をしていたのかも知れませんね。
今の学校教育の現場は、どうなっているんだろう?
子供さんがいらっしゃる方、どんな授業をしているのか、聞いて見て、教えてもらえませんか?
そんなことを、今読んでいる本から思い出していました。
「なぜ学び続けるのか?」という答えの一つに、想像力がだんだん繋がっていって、様々な側面から事象を考えることができて面白いからというのがあります。
歴史というのは、政治の変遷だけで見ても、見えていることは限られているってこと。
もちろん歴史だけに限らず、今起こっていること全てにも繋がります。
「物事がいくつもの側面から見えるようになる。」
このことが教育とか、学びには一番大切だと思います。
その為にも、常に学び続け、想像力を働かせていかないといけませんね。
そんなことを、小学校の時の先生を思い出しながら、考えていました。
今回の珍言爆言
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立つ位置を変え、立場の異なる見方をしよう!
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